審判の時は近い

つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
    

今週、とても気になるニュースが目に飛び込んできました。

OpenAI、「ChatGPT」に個人向け資産管理機能 金融口座と連携
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2605/16/news027.html

こちらの記事です。

以下、重要な部分を抜粋しながら説明していきますね。

"米OpenAIは5月15日(現地時間)、「ChatGPT」の新機能として、個人向け資産管理機能のプレビュー版を、米国のProプランユーザー向けにリリースしたと発表した。

ユーザーは自身の金融口座をChatGPTと連携させ、お金の動きをダッシュボードで一目で確認できるほか、実際の財務状況に基づいた質問や相談をChatGPTに直接行える。"

個別の分析・アドバイスが可能

"ユーザーが口座を同期するとデータは自動で分類され、ポートフォリオの運用成績や支出、サブスクリプション、今後の支払いなどをダッシュボードで確認できる。

目標達成のプランニング、支出傾向の分析、投資リスクの相談などが可能だ。

例えば「今後数カ月でもう少し貯金するための計画を立てるのを手伝って」という目標を共有すると、AIは「最近の支出、定期的な支払い、キャッシュフローのパターンを分析し、厳しい予算ではなく、より現実的な計画に落とし込みます」と応答。

ユーザーの過去の食費や買い物などの実際の支出データに基づき、「外食費を月450ドルに抑える」「交通費の月額上限を設定する」といった無理のない現実的な節約プランを提案する。

(中略)

現在は米国Proプランユーザー向けのプレビュー版だが、初期ユーザーからのフィードバックを基に改善を進め、将来的にはPlusプランを含む全ユーザーへの提供拡大を計画している。"

あなたはどう思う?

いかがでしょうか?

ChatGPTが、資産管理の市場を狙い撃ちで取りに来ているようですね。

AIとも相性が良く、ニーズもあるでしょうから順当といえば順当です。

人間がやるよりもはるかに効率的ですし、コストも安くなるでしょう。

ただ・・・

もしあなたがこの記事を見て、

「ああ、FPの仕事がAIに置き換えられてしまうのか・・・?」

と思ったのであれば、それはFPの本質的な価値を見誤っていると言えます。

淘汰されるFP

恐らくですが、AIの発展によってレベルの低いFPは淘汰されるでしょう。

細かい家計管理だけだったり、保険の見直しだったり、基本的な資産運用だけだったら、AIにもできてしまうからです。

低コストでこういったことをAIにお願いできるようになったら、FPに相談したいとは思わなくなるはずです。

しかし、FPが持っている本質的な価値というのは、そういった枝葉の部分ではありません。

そうではなくて、

『自分の人生をもっと幸せに生きるためには、お金とどう向き合うべきか?』

という、深いテーマを理解し、顧客の人間的な価値観を理解して伴走ができる所にあります。

本質的なFPが考えること

こういった理解ができるFPは、きっとこう考えるはずです。

「あ、AIがこういった細かい部分をやってくれるなら助かるな。おかげで、もっと本質的な話に集中できるから、より大きな価値を顧客に提供できる!」

と。

こう考えることができるのか、それとも・・・

「FPの仕事もAIに奪われるのか・・・」

と落胆するのか。

この受け止め方の違いは、そのまま自分のFPとしてのレベルを表すものだと言えるかもしれません。

審判の時は近い

恐らくですが、こういったAIが発展してくると、

「AIが全部やってくれるんだから、FPなんていらないでしょ?」

という声が大きくなってくると思われます。

そうなった時に、

「いやいや、自分が提供している価値はAIとは別の、もっと深いところにあるんだよ」

と言って落ち着いていられるのか。

それとも、自分がいらないFPになってしまうのか。

それは、自分のFPとしての存在意義をどこに置いているのかに左右されます。

今回のニュースを見て僕は、

「審判の時は近い」

と感じました。

あなたは、これからどんなFPになりたいですか?

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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