質の高いYouTubeコンテンツによって、もはや出番はなくなった。
私はこんなふうに思っていました。
それはつみたてNISAとiDeCoの相談です。
ライフプランを作る時に動画ネイティブの30代前半以下の方は、もはや半分以上つみたてNISAを既に行っている状態。
ちょっと前まではこういった方はほとんどいなかったのに、資産運用がかなり身近になりました。
若い世代が資産運用を始めている背景には、間違いなくYouTubeがあります。
特にかわいいライオンが解説するコンテンツは、お金に興味がある層はほぼほぼ見ています。
私も内容を見させてもらうとすごくよくまとまっていて、非常に良いコンテンツだと思います。
もしつみたてNISAやiDeCoに興味があれば、「それみて実践されるといいですよ」と話していました。
なぜかというと、自分自身がしっかり説明して実践までサポートするのは正直億劫だからです。
そこで相談料をもらうよりは、私は本業の住宅に専念したいというのが本音です。
しかしそれでも...ここにきて相談ニーズが急増しています。
ここで迷ってしまうことがあります。
相談料ってどうすれば良いのだろうか?ということです。
つみたてNISAとiDeCoサポートの最適フィーは?
このような相談ニーズは2,3年前、それこそ老後2000万円文書後に一度ブームがありました。
その時は私も4回セット10万円の講座を企画して、経済の仕組みやネット証券の操作方法をマンツーマンで座学でサポートしました。
1回の面談時間は3時間、これを4回。
完結迄だいたい2,3か月。
都度メール相談にも対応。
こういったことをしているFPはいそうでさほどいないので、そこそこの相談を頂きました。
しかしやってみて分かったのは、10万円だと全然合わないということです。
顧客満足度はとても高かったのですが作業量や土日のコアタイム相談で時間を取られすぎて、本業のアポイントに支障が出始めやめることにしました。
それこそ時代が追い付いてきて、もうFPがマンツ―解説しなくてもYouTubeで十分だろうと思ったのです。
しかしここにきて、「コロナ禍の将来不安?自宅にいる時間が増えて考える時間が増えた?」理由は分かりませんが、また資産運用相談が増えてきています。
「YouTubeを見てもよく分からかったので、お金はお支払いするのでサポートしてもらえませんか?」
とおっしゃるのです。
そうとお願いされれば引き受けたくなりますが、具体的にどのように進めるのでは良いのでしょうか。
完全受け身相談はしたくない
細かい話をすれば業法の絡みもありますから、答えを教えることはNG。
何を学び、考える過程は何が適切か。
ここをしっかりと提供する場を作らないと意味がありません。
魚を採ってあげるのではなく、釣り方を教えてあげるという考え方ですよね。
お金を払うから、最短で答えが欲しい。
これほど明確に『知識と金銭との交換』ができることはそうありませんが、それはしたくない。
というか、トラブルが起きそうで嫌だ。
あなたも経験が多々あると思いますが「少ないリスクなしでお金を増やす方法を教えてください」という方があまりにも多くてびっくりしますよね。
我々にとってそんなことは無理なのが普通ですが、世間では普通ではないのです。
こういった背景からいつまで経ってもポンジスキームのようなやり方が後を絶たないのが分かります。
ボランティアに近いサポート
この相談で収益を上げようとは私は思っていません。
個人の方のつみたて投資の相談で10万円を超えるフィーをもらうのは、なんかしっくりこない。
その価値は提供できる自信はあるけど、別にいいかなと思ってしまうのです。
企画を考えた当初は、従来とは関係ない経路(私の場合は家を建てようと思っていない方)からも集客ができました。
しかし個人的に、ただお金を増やしたい、特別な方法を知りたいという相談はなんかしっくりこなくて、トラブルに発展するかもしれないなと思いその前にやめました。
その後の対象は本業でコンサルティングをした方などの信頼関係のある人のみに絞ったのです。
深い顧客への満足度を上げる取り組みという点では非常に良かったと思っています。
その上でつみたてNISAやiDeCoの相談の最適フィーはいくらか?という話は知り合いのFPとも良くするのですが、個人的に今まで聞いた話でしっくり来たのは時給〇〇円(※自分が納得できる単価)計算で実際にかかった時間。
いわゆるタイムチャージかもしれません。
そんな中で私が今しっくり来ているのは、90分15,000円+税という価格設定。
積極的に取りにいく相談ではありませんが、どうしてもと言われたら最近はこんな感じでお話をすることが多いです。
ただしYouTubeや本で勉強してもらって分からなかったことや聞きたいことをまとめておいてくださいという前提があってかなと思います。
あなたはいかがでしょうか。