FPの中には、こんなスタンスで
仕事をしている人がいます。
「ここまでは教えるけど、
あとはお金を払ってもらわないと
教えることはできませんよ。
なぜなら、それでご飯を
食べているからです。」
例えば、ブログを書く時に、
「詳しいことを知りたい場合は、
個別相談にお申し込み下さい。」
という言葉で締めくくったり、、
セミナーで十分な情報を出さずに
「より詳細な内容を知りたい場合は、
このコースに申し込んで下さい。」
と高額なコースを案内したりなど、、
こういうスタンスの人はいますよね。
確かに、プロとして活動をするにあたって、
“無料と有料の境界線"
というものが存在しており、
それを守るべくという考えは
わからなくもありません。
でも・・・
この考え方は、実は非効率だと
いうことを知っていましたか?
個人的なエピソード
個人的な体験談をお話しましょう。
今はやっていませんが、
FPの方のホームページ作成案件を
受注するのにやっていたことがありました。
それは・・・
『セミナーでホームページの
作り方のノウハウを全てお伝えし、
その上でホームページ作成
サービスの案内を受講者にする』
という方法です。
そのセミナーの中では、
「これはお金を払ってもらえ
ないと教えられないんですよ・・・」
ということは一切ありません。
質問にも全て回答します。
そうすると、何が起こるかというと、
「やり方はわかったけど、
自分じゃできないからお願いするよ」
という人が一定数出てくるのです。
なぜこうなるのか?
どういうことかというと、、、
「ノウハウはわかったけど、
どう頑張っても自分じゃできない。
それなら、プロにお金を払って
やってもらった方が効率的だ。」
と思ってもらえるんですね。
面白いことに、僕の周りの
成功している経営者で、
『出し惜しみ』
をする人はいません。
みんな聞けばこれでもかと
十分な情報を教えてくれます。
そして、そういった話を聞いた後は、
『何かあったらこの人に
お金を払ってでも頼もう』
と思うようになります。
あなたも、こういう経験を
したことはありませんか?
もしあるのなら、それを
自分でやればいいだけです。
また、この方法には、
以下のようなメリットもあります。
依頼前から信頼できる人になれる
まず、サービスの依頼前から
信頼感を持ってもらうことができます。
多くの人は、
『頂いたお金の対価として質の高い
サービスを提供すれば満足してもらえる』
と考えます。
これは、正しい考え方です。
しかし、もっと賢い考え方は、
『お金を頂く前に満足してもらえれば、
必ず仕事を依頼してもらえる』
というものです。
仕事を頼む前に信頼関係ができて
いれば、全てがスムーズに運びます。
「この人の言うことは本当に正しいのか?」
と疑問に思われながら仕事をするより、
「この人の言うことなら間違いないだろう!」
と思ってもらいながら仕事を
する方がわかりやすいですよね。
明確なニーズを持ってもらえる
また、出し惜しみをしないことによって、
「自分にはこれが必要なんだ!
だからこれをやって欲しい!」
という明確なニーズを持ってもらった
上で仕事を受注することができます。
問題意識というのは、情報が
与えられることで明確化されます。
「何が問題なのかわからないんです・・・」
という人と仕事をするより、
「この問題を解決したいんです!」
という目的意識を持っている人の
方がやりやすいですよね。
情報を出し惜しみしないことによって、
こんなメリットも出てきます。
先出しする人が優位に立てる
『情報を隠してお金を取る』
というのは、こう考えると
非効率である場合がほとんどです。
中には本当に隠すべき情報も
ありますが、それはほんの一部です。
それよりも、情報をどんどん
先出しした方が効率的ですし、
スムーズに仕事をすることができます。
それに、
『無料で有益なことをどんどん教えてくれる人』
の方がかっこいいですしね。
もしあなたが、
“無料と有料の境界線"
をどうしようか悩んでいるのなら、
無料の領域が多くなるように
その境界線をグッと引き上げて下さい。
そうすれば、サービスを受けない人
にも価値を与えることができますし、
あなたのサービスを受けたい人も増えます。
結果的に、より多くの価値を生み出すことができます。
どちらかというと、
そっちの方が良さそうじゃないですか?