保険ができるFPが最強論

昆知宏

「保険だけではやっていけない気がする...」

これってFPの方が抱える大きな悩みのひとつですよね。

でも実際のところは保険だけでもやっていけてる
FPが多いというのも事実です。

あなたのビジネスにおいて保険の立ち位置、
売り上げに占める割合はどれくらいでしょうか?

私自身がこの業界に入ったきっかけも保険でした。

住宅会社で働いていたので損保の直代理店に
なろうかどうかを考えていた時に、

単なる保険屋さんでいるよりもFPとして
総合的に提案出来た方がお客様のために
なるのでは!?

とこう思ったのが始まります。
今となっては懐かしい委託ができた時代。

東京のFP事務所に弟子入りさせてもらい
そのまま乗り合い代理店の募集人となった
のがすべての始まりです。

師匠は銀行出身の凄腕でMDRT資格を
お持ちだったので保険の提案方法や

クロージングなど一式を伝授してもらい
早くから保険を売れるようになれたことは

振り返ってみてもFPとしては大きな
武器のようにやはり思います。

事業における保険の立ち位置

あなたは保険をどのように考えていますか?

私はビジネスのポートフォリオで
アセットクラスで言うと債券のような
立ち位置だと考えています。

大きな収益を狙って積極的に販売する
スタンスは取っていないのですが、
ニーズがあれば最善手を提案していく
ということを徹底しています。

なので保険だけでやっていけるかというと
無理ではないけどちょっときついかな
という程度の収益になっています。

その代わり提案においては自分の型というか
お客様の最善手を考えればおのずと
選択肢は限られますので、

保険事業に時間を取られすぎることは
あまりありません。

大きな収益は生まないのですが、
小さな収益は比較的安定的に
生み出してくれる。

まさに債券投資のようです。

コロナ禍で私にとっての
アセットクラスで言うと株式のような
住宅相談事業は前年比割れをしました。

こればかりは景気敏感事業なので
どうしようもありません。

しかし一方で保険事業については、
前年比微増という安定的な成績を
出してくれて全体で見ると

リスクをきれいにコントロール
してくれました。

FPにおいて保険事業をどう
ポートフォリオに落とし込むかは
事業を継続する上での収益上は
もちろんのこと、

仕事があるというメンタル的な安心感という
観点でも個人的には重要だと思いました。

特に後者が私にとって大きかったかな
と特に思います。

保険パーソンよ自信を持とう!

保険の設計書を眺めてみると、
私はいつも思うことがあります。

「保険って高いなあ...」

ということです。

払込保険料の総額を見ると、
数百万円はザラですよね。

しかしお客様はメリットを感じて
加入をすることを選択される。

確かに保険というのは
支払う額よりも貰う額のほうが高くなる
可能性があるため完全の消費とは
また違う観点もあります。

にしても、まあ高い買い物です。

こんなに高額な商品なのに
申し込みをしてもらうことに対しての
ハードルが低すぎるといつも思います。

そしてそれに対する対価も高い。

だって数百万円の商品を売ることって
正直めちゃくちゃ大変です。

幸か不幸か私は5業種くらいで営業を
やっていたのでまあ他の業界に
当てはめるとこれだけ高額なものを
ポンポン売るのっていうのはまあ無理です。

しかし保険は加入をしてもらえる。
しかも法人でもなく個人です。

FPの方が主な収入源が保険であり
当たり前のように商品を販売していますが

冷静に考えると実はそのスキルって
結構凄いことなんです。

これだけの高額商品をバシバシでなくても
普通に自分自身が暮らしていけるくらい
お金を得られるのであれば、

他の業界の営業でも十分にやって
いけると間違いなく思います。

あなたはスーパーマンだ

保険って、正直今この時代、
どこからでも容易に加入できますよね。

ネットで申し込めば凄腕FPが
自宅か近くのカフェまできてくれて
しかも商品券までもらえます。

車を走らせればロードサイドや
大手ショッピングセンターにも
大手乗り合い代理店がしかも
数社競合しています。

職場を回る保険営業もいます。
共済保険もあります。

申し込みする側にとってこんなにも
恵まれた環境であるのに、

あなたのお客様は誰から保険に加入を
しましたか?

そうですよね。

あなたです。

保険なんて他の誰でも代わりがいるから
やりがいを感じない。

なんて私も一時期思う時がありました。

でも、他の誰でも代わりがいるのに
あなたからあえて加入するって、
やっぱりこれってすごくないですか?

これだけの高額商品を指名買い
してもらえることなんて
世の中そうそうありません。

多くのFPはこれを当たり前にこなしていますが
そんなあなたはスーパーマンです。

保険をそのまま極めるも、
それだけのスキルをお持ちであれば、
他の事業を新しく考えてセールスするのも、

あなたのそれだけのスキルがあれば
きっと叶えられるでしょう。

FPにとって関係が深い、保険。

保険しかできない!
なんて思ってはいけません。

保険が売れるあなたは異業種も含めて
全体から見た時にセールスとして
かなり優秀な部類に入ります。

コロナ禍で不安も多い日々ですが、
自信をもっていきましょう。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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