自分の子どもを、どの学校に入れるか問題

つくばの自宅より
執筆者:石塚駿平
    

「石塚さんはお子さんをインターナショナルスクールに入れるんですか?」

カナダ人の妻との間に、日加ハーフの子どもを持つ父親としては今後よく聞かれそうな質問です。

ちょうどさっき、Youtubeのおすすめに日本人とフランス人のハーフの子を持つ父親がこの話題で動画をアップしていて、見入ってしまいました。

最近、インターナショナルスクールは増えている気がします。

今住んでいる茨城県つくば市は外国人の人口も多く、インターナショナルスクールもあります。

僕も結婚した時は、子どもはインターナショナルスクールに通わせることになるのかな?

学費を準備しておかないと大変かな?

とか思っていたのですが、妻としっかりと話をする中で、その方向は変わっていきました。

我が家の教育方針

結論から言うと、子どもは普通の日本の学校に入れたいと思います。

ただ、都合よく近くに

『英語の授業を、日本人が"国語"を学ぶ要領で英語で勉強できる』

国際的な私立の中高一貫校があったので、そこに入れたいなとは考えています。

家庭内の言語は英語なので、英語は喋れるようになるから日本人と同じ英語の授業を受けさせるのはちょっと忍びないんですよね・・・

しかし、そこもインターナショナルスクールではなく日本人が普通に入れる学校です。

そして、保育園と小学校は完全に公立校になる予定です。

日本の中での異文化

その理由ですが、まず最初に僕たちの周りにはインターナショナルスクールに通っている子どもの親や、インターナショナルスクールに通っていた人が割と多くいるのですが、みんなあんまり満足している感じがしないんですよね・・・

なんでそうなっているかというと、インターナショナルスクールというのは海外の基準で教育が行われるじゃないですか?

集まる生徒も国際的なバックグラウンドを持つ子どもが多い。

そうなると、必然的に日本人が普通に通う学校とは文化が違ってきます。

ルールを守って集団の規律を重視するよりも、自主性や自由を重んじる。

しかし、住んでいるのは日本。

学校での文化と、学校の外での文化が違う。

その文化の違いに直面すると、

「あれ、なんか自分が日本社会にフィットしていないな・・・」

と感じる。

中途半端になってしまう危険性

そう感じるから、日本ではない国の方が良いんじゃないかと思って行ってみたら、自分の中に日本人的な部分も存在していて、その国にも馴染めない。

結局、中途半端な感じでどちらの国にも属していないような、孤独な感覚になってしまう。

・・・と、こんな話を何回か聞いてからは考えが変わってきました。

インターナショナルスクールと聞くと、なんかキラキラしたイメージがありますよね。

英語が喋れるようになるとか、国際社会で活躍できるようになるとか、単純にかっこいい、とか。

でも、それを手に入れる為に、日本人であれば当たり前に享受できるもの、例えば先に挙げた日本人としてのアイデンティティや、社会への適応・帰属意識、文化やマナーなど、そういったものを失ってしまうというのは、あまり気づかれていない事実のように思います。

実際に直面した文化の違い

日本の教育というのは、中から見たらわからないと思いますが、規律やルールを守ってみんなが心地よく過ごせるようにする、という意味では素晴らしいと思います。

(もちろん、悪い面もありますし僕が嫌いな部分もありますよ)

例えば、僕が経験したことで言うと、大人になってからできたニュージーランド人の友だち夫婦が当時住んでいた東京のマンションに遊びに来た時の話なのですが・・・

2人が部屋に入ってすぐ、冷蔵庫やらキッチンやらありとあらゆる扉や収納を開け始めました。

特に許可もとらず、です。

個人的にはその行動は面白かったので、特に気分を悪くすることはなかったのですが、文化の違いを強く感じました。(本人たちは初めて日本人の住む部屋に来て興味津々だったのでしょう)

外国人の子どももそんな感じで、家に遊びに来たら許可を取らずに冷蔵庫を勝手に開けたりします。

日本人の子どもはまずそんなことしませんよね。

教育の違いというのはこういった所にも表れますし、もし自分の行動が社会的に受け入れられないものだったら、居心地の悪さを感じることもあるでしょう。

そういった意味でも、日本の教育を受けさせ、日本に住むことが心地よいと感じるようなアイデンティティというか、軸のようなものを作ってあげるのが良いという結論になりました。

人として軸を作る

そして、日加ハーフとして妻を通じてカナダの文化や英語に触れ、時にはカナダに訪れてカナダの文化や環境、感覚を学んでもらうというのがちょうど良い気がします。

どちらかで軸を作らないと、人として一本筋が通らないですし、アイデンティティの部分でも問題が起きてしまう可能性が高いですからね。

ちなみに、さっき

『日本人であれば当たり前に享受できるものを失ってしまう』

ということを話しましたが、海外移住でも一緒ですよ。

キラキラした海外の一側面しか見えていなくて、日本の気候や食事、人間関係などを失うことに目が向かないというケースは非常に多いです。

この点も考慮して、「まずは短期間住んでみると良いですよ」というアドバイスをできた方が、FPとしての価値があるはずです。

ちょっとFPビジネスの本筋からは逸れましたが、教育や住環境はライフプランの大きな一部分でもあるので、参考にしてもらえればと思います。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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