今回は、確定拠出年金の専門家である、株式会社アセット・アドバンテージ
の山中伸枝さんにインタビューを行いました。
僕が山中さんを知ったのは、
「今相談したいファイナンシャルプランナー10人」
という本を見たのがきっかけです。
そこで山中さんの活動に興味を持ち、
色々とお話を聞いた所、、、
「法人向けに確定拠出年金年金を導入し、
FPとしてのビジネスチャンスを拡大する」
という活動を行っているそうなので、
その活動について詳しく聞いてきました!
(石塚)
なぜ確定拠出年金をFP向けに広める活動をされているんですか?
(山中)
実は確定拠出年金というのは税制優遇があって、ライフプランのアドバイス
をする上で有効な手段だけど、まだまだ十分に広まっていないという現状があるんですね。
なので、FPとしてより良い提案ができるように、
確定拠出年金を広める活動を行っています。
(石塚)
FPはどうやって確定拠出年金を仕事に活かせるんですかね?
(山中)
私はお客さんの相談の時に、具体的なソリューションの
提供っていうのにすごいこだわっていて、例えばリスクに対しては保険だし、
住宅購入の時には良い住宅ローンを組むのは大事ですよね。
じゃあ、「老後資金の準備には?」っていった時に、
色んな投資方法・資産運用がある中で、
やっぱり税制優遇が一番大きいんですね。
で、また老後資金の積み立てっていう意味では非常に
効率的な手段として、確定拠出年金というのをソリューションとして使っています。
(石塚)
確定拠出年金をどうやって
ビジネスとして成り立たせているんですか?
(山中)
確定拠出年金を、企業に導入コンサルするっていう手段を使うんですけど、
企業に導入するって言うことは、もちろん社長もお客さんになる可能性が高いし、
その先の従業員さんが、全員自分のお客さん候補になってくれるんですね。
やっぱりまだ「FPって何屋さん?」って思われているので、
法人に”顧問のFPです”って入ってしまうっていうことは、
そこのマーケットを独占できるっていう強みがあるんですね。
なので、仕事に活かせるって意味では、
法人に顧問FPとして入って行けるって言うのが一番の活かし方です。
(石塚)
なるほど。導入先の企業にはどんなメリットがあるんですか?
(山中)
私が提案しているのは、企業型の確定拠出年金の中でも、
俗に”選択制”という言われているもので、
それは、通常の確定拠出年金ってお給料の上乗せで
拠出を企業が負担して行くのが通常なんですけど、
”選択制”っていうのは給与から拠出をしていくので、
社長、特に中小企業の社長には、「新しい資金を準備しなくていい」
というメリットがあります。
プラス、掛け金を給与の中から拠出すると、
その分が社会保険の算定外になるので、
結果として社会保険料の削減効果も期待できる、
なので特に中小企業をターゲットにしてるんだけども、
今後資金が厳しい中で、人件費をこれ以上かけずに
固定費を増やす事無く従業員さんの福利厚生を入れられる
という大きなメリットがあります。
(石塚)
導入先の従業員さんにとっての
メリットはどんなものがありますか?
(山中)
例えば、これだけ年金の不安とか将来の収入の不安とかを
持っている人が多い中で、実は老後の具体的な
手当をしている人って本当に少ないんですね。
その中で、やっぱりFPが導入先の企業の従業員さんに
例えば説明会とかで接する事によって、
具体的な道筋を見つけてあげることができる、
また、一般的な人にとって老後ってやっぱりまだまだ先のことで、
その手前のこどもの教育費をどうしようとか、住宅はどうしようとか、
万が一の備えどうしようっていう所の手当てをしないと
とっかかり的に老後に結びつかないんですけど、
FPがその手前の部分をコンサルさせてもらって、
お話をすることによって、そっちも問題解決の糸口が掴めて、
老後にもちゃんと着手できるようになるというメリットがあります。
(石塚)
なるほど。導入先の従業員の方のライフプランや、
FP相談の需要っていうのはどのように感じていますか?
(山中)
そうですね。やっぱりね、「誰に相談したらいいのかわからない」
人はまだまだいっぱいいるんですよね。
例えばファインナンシャルプランナーって言っても、
まだまだどんな仕事をするかって知っている人も少ないし、
どこでどう出会ったらいいのかわからないの。
どこかにお勤めしてるほとんどの人たちっていうのは、
出会うきっかけがない・・・
その中で会社にファイナンシャルプランナーがやってくるというのは、
すごく大きな機会を与えてもらうことになるので、
それをきっかけにファイナンシャルプランナーと初めて出会う事によって、
潜在的な問題意識が顕在化して、やっぱり問題に対して
着手しなきゃいけないな、っていう風に意識が変わってきます。
何回もお邪魔させて頂く事によって、
ニーズが高まってきます。
(石塚)
で、実際に相談に繋がると?
(山中)
そうですね。
(石塚)
なるほど。山中さんは今、法人向けに確定拠出年金を広める仕事をされている
ということなんですけども、具体的にどういう風に開拓をしているんですか?
(山中)
基本的には紹介、例えば税理士の先生とか、
社労士の先生とかとコラボをして導入先を紹介してもらったりだとか、
後は経営者向けのセミナーをさせてもらったりとか、
経営者さん達の勉強会に呼んでもらったりだとか、
そういう風にして導入先を開拓しているんですけれども、
確定拠出年金の一番のデメリットっていうのは、
認知度が低いんですよね。
社会的にまだまだ老後の資産設計に非常に有効な
手段として確定拠出年金は認知度は低いので、
その公式を作るっていう作業が一番大事かなと。
なので、今はその普及活動、動画であったりとか、
ホームページだったりとか、色んな所でお話をしたりとか、
そういった、まず認知度を高めるっていうことを
力を入れてやっています。
(石塚)
具体的にFP向けにはどんなことをしているんですか?
(山中)
FP向けにはとりあえず今年は、ファイナンシャルプランナーで
この事業に積極的に取り組んで頂ける仲間を100人全国で集めたいと
思っていて、そういう働きかけ・募集をしています。
(石塚)
100人という数字を目指している理由は何ですか?
(山中)
100人っていうのはイメージはイメージなんだけども、
去年からなんですけど、DCマイスター協会というものができました。
DCマイスター協会というのは、特に選択制の確定拠出年金を、
普及する人の資格制度になっていて、基本的な知識をしっかり
持った上で正しく法人様に提案をするっていうのが目的なんですね。
私もその考えに非常に賛同していて、
そのDCマイスターが、全国各都道府県で限定されたユニット、
有資格者の集まりであるユニットを設けて、
そこを中心に普及をさせていくという方針があるんですね。
そこで、私はアセット・アドバンテージという名前で、
「ライフプランを大切にする確定拠出年金サポート会社です!」
っていうのを表に出して行って、各都道府県にアセット・アドバンテージ○○
(例:アセット・アドバンテージ東京)っていう地域を
作って行くというのが目的なんですね。
あちこちにあるっていうのは当然露出が上がってくるし、
認知度も上がって行く。そういう活動をしたいので、
まず全国で少なくとも、10箇所くらい。
で、少なくとも7人ずつ必ず必要なので、70人から100人。
今の所メドとしては8箇所くらいのユニットは立ち上げられるので、
さらにもうちょっと広めて行って、各地域にFPがやっている
確定拠出年金普及のグループっていう形で認知度を高めたいと思っています。
(石塚)
最後に、そのユニットに加入する事で得られるメリットを
教えてもらっても良いですか?
(山中)
ユニットで活動すると、確定拠出年金の導入コンサルをした先の
お客様が運営管理機関に支払う料金の中から、
一部をコミッションとして永続的に収入を得る事ができます。
で、個人で登録をするっていうのも可能なんですけど、
個人だとマイスター協会にユニットとして認められないんですね。
なのでまずマイスター協会に認めてもらうことで認知度を
上げる1つのステップを取るということと、
私のパートナーとしてユニットで活動頂ければ、これまで活動で得た
普及のノウハウとか、そういったものを提供したりとか、
私がこれまで作ってきたもの利用して頂くことができるっていうメリットがあります。
「永続的な収入を得ること」それと、
「仕事を得る為のとっかかりとして活用できる」ことが大きいですね。
(石塚)
なるほど。今回は、お話頂きありがとうございました!