それじゃ伝わらないよ・・・

石塚駿平

12時ちょっと前のお昼時。

ランチを食べる場所を探していると、
ある看板が目に入って来ました。

『親子丼800円。
大山鶏を使っています!』

その看板にはこう書かれていたの
ですが、、、

正直、あまり魅力的に感じません。

なので、よく行くウナギ屋さんで
ランチを済ませました。(ここは
なんと500円から鰻が食べれる!)

きっと、あなたも

“大山鶏を使ってます!"

と言われても、
ピンと来ないと思います。

他にも、、、

・大和肉鶏を使った絶品親子丼
・伊勢赤どりを使った絶品親子丼
・川俣シャモを使った絶品親子丼

こういった看板があっても、
恐らくピンとこないでしょう。

しかし一方で、こんな表記が
あったらどうでしょうか?

・名古屋コーチンを使った絶品親子丼
・宮崎地鶏を使った絶品親子丼
・比内地鶏を使った絶品親子丼

どうですか?

上に挙げたものよりも
おいしそうに感じませんか?

何が違うのか?

このような印象の違いをもたらす
のは一体何なのでしょうか?

その答えは・・・

『事前にその言葉に対して
理解をしているかどうか』

です。

その名称を知っていて、
そのモノに対するイメージが
定着している場合、、、

その言葉を見た時にはその
イメージが頭の中から引き出されます。

しかし、名称を知らずに、
そのモノに対するイメージが
定着していない場合、、、

何も魅力を感じることはありません。

つまり、見る人が知らない言葉を
使っても意味がないのです。

この点で、僕が見た看板を出してる
お店の店主は、大きなミスをしている
ということになります。

きっと、そのお店の人は、"大山鶏は
おいしい"ということを知っていて、
それを伝えたいのでしょうが、、

正直、その意図は全然伝わってきません。

これでは、せっかくの看板が
ムダになってしまいます。

メッセージ作りのポイント

ここから学べるメッセージ作りの
秘訣はこうです。

『見る人の頭の中にない
言葉は使ってはいけない。』

これは、必ず守るべき原則です。

よく家電製品の広告にあるような、

"最新のマルチドライブ
テクノロジーを搭載"

みたいな難しい言葉にも
訴求力はありません。

それよりも、みんなが知っている
言葉を使った方がよっぽど
訴求力があります。

"最高級A5ランク神戸牛のステーキ"

という表記の方だったら、
とっても魅力的に感じますよね?

よくあるミス

しかし、これに気付かずに
見る人が知らない言葉を
使ってしまう場合は多いです。

特に、日頃使っている言葉だと、

『これくらいならみんな
当然知っているだろう』

という風に考えて、
ついつい使ってしまいがちです。

あなたが思っているより、
一般の人には知識がありません。

・解約返戻金
・住宅ローン控除
・被相続人

こういう”当たり前”の言葉でも、
ピンとこない人は多いです。

実際に、僕も相続の話で

「相続人が○○で、被相続人が〜」

という話をされた時は、最初は
全然付いて行けませんでした。。

そして、見る人が知らない言葉を
使ってしまうと、それを見た人に

「自分とは関係なさそうだな」
「ちょっとレベルが高すぎる」
「何を言っているのかわからない」

という印象を持たれてしまいます。

そうなってしまったら、
行動を起こしてもらう事はできません。

ミスを防ぐ方法

こういった事態を防ぐ為には、
常にお客さんと同じ目線に立った
メッセージを作る必要があります。

その言葉をお客さんに使った時に、
スムーズに理解してもらえるか
どうかがポイントです。

もし、その言葉を使った時に、

「それってどういう意味ですか?」

と聞かれるのなら、それはアウトです。

良くないメッセージになります。

少しでも自信が無い場合は、
実際のお客さんに、

「これを見て、わかりやすいと思いますか?
意味がわからない所はないですか?」

と実際に見てもらって確認して
もらうのがベストです。

※この時に、同業者や広告代理店の
人に意見を求めても全く参考に
ならないので注意して下さい。

『見る人がその言葉を
理解しているかどうか』

というのは、メッセージ作りを
する上で本当に大切な要素です。

しかし、意識をしていないと
すぐに忘れてしまいがちです。。

あなたも知らず知らずのうちに
この間違いをしていないかどうか?

ぜひ意識してみて下さいね。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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