夢を達成したピコ太郎

昆知宏

ペンパイナッポーアッポーペン!

世間を賑わすピコ太郎の、
苦節時代の動画が話題になっています。

30代以降の方であればご存知な
TV番組だと思いますが、

ピコ太郎は数年前に“マネーの虎”
という番組に出演をしていました。

マネーの虎とは夢を実現するために、
起業家から投資を募るために
プレゼンをするという番組です。

ピコ太郎は昔、ボキャブラ天国に
“底抜けエアライン”という
コンビで出演していました。

この名を聞いて懐かしいと思う人と
なにそれ?と思う人で世代が綺麗に
分かれそうですが(笑)

その後テレビ出演も少なくなり、

「夢であった音楽活動で
世界を驚かせたい!」

とマネーの虎で出資者を募っていました。

何でも日本カルチャーが注目を
集めるロンドンで、

ねぶた囃をベースの音楽に、
注目を集める衣装を来て
パフォーマンスを行いたい!

ということ。

これは絶対ブレイクするから、
そのために渡航費、衣装作成費

として700万円出資してください!

というのです。

もちろん番組を面白くするために、

「それいいね!700万円出すよ!」

というわけにはいきません。

投資家の皆さんがガチでアドバイスや
苦言を呈したりします。

そこで、ある投資家が投資をするか
どうかの核心を突きます。

「あなた、ロンドン行ったことありますか?」

理念だけでは続かない

ピコ太郎は、ロンドンに
行ったことがなかったのです。

なので現地の雰囲気を肌で
感じているわけではなく、

日本文化が流行っているから、
なんとなくうまくいきそう!

いや絶対うまくいく!
こういうスタンスだったのです。

これを聞いてあなたはどう思いますか?

私は、ほとんどの方が思ったように

「あーこれはダメだわー」

と思いました。

流行を仕掛けたいと思っているのに、
現在の流行を肌で実感できていない。

これは致命的ですよね。

仮に出資を受けれたとしても、
行ってみて失敗した!
と実感するのが目に見えています。

でもこれって想いが先行し
すぎるときによくあること。

FPの世界だってそうです。

ライフプランを広めたい

ちょっと前にブログで石塚さんも
同じような記事を書いていたような
気がしますが、

FPで食べていこうと思った
きっかけが作ってもらった
ライフプランに感銘を受けて、

自分でもそれをやりたい!

ということでしたら、

これは99%ビジネスとして
成立しません。

たしかにライフプランの考え方を
世の中に普及するというのは、
素晴らしいことなのですが、

残念ながら世の中には、
“ライフプラン”そのものを作りたい
とニーズはあまりありません。

料金設定を5,000円や10,000円に
したら月に何組集客すれば良いの?
ってなりますし、

1組あたりに集客にかかるコストは、
5,000円なんてすぐに超えてしまいます。

つまり理念先行でビジネスを
スタートしても、

あっという間に資金が底を尽き、
強制退場。

若かりしピコ太郎と同じように、
現実を事前にしっかりリサーチできて
いなかったというのが敗因になります。

独立前に一番大事なこと

独立することって人生の中でも、
5本の指に入るくらいの
大きな決断だと思います。

世の中をよくしたい!
よりよいサービスを普及させたい!

独立するエンジンは、
こういったところによるものです。

これは素晴らしいことです。

しかし、独立する前には、

もう1ステップを必ず挟む
必要があります。

それは自分がしたいと思っている
ビジネスモデルを既に行っている
人を探しアドバイスをもらうことです。

もっと具体的に言うと、
どうやって収益を上げているか
ということです。

こういったFPビジネスの最前線を
自分の目で見て確かめて、

ここから自分にしか出せない
色を探してみればいいのです。

きっとピコ太郎は、
このTV出演でハッと考えさせられ、

どうすればうまくいくのかを
徹底的に研究し、

継続して努力をしたことで、
今回の世界で有名になるという
ビジョンを達成したのだと思います。

それをただ運が良いと捉えるか、
リサーチを徹底して行い、
チャンスを生かしたと思うかどうかで

あなたの今後の成功可能性も
グッと変わってくるはずです。

PS

“ピコ太郎 マネーの虎”って
検索すると例の動画が出てきます。

「音楽で世界を驚かせたい!」

を有言実行できるなんて
かっこいいですよね。

独立前に挙げた大きなビジョンを
私たちもぜひ達成しましょう!!

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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