あなたはビジネス優先?それともビジョン優先?

石塚駿平

コロナウイルスが今アメリカで爆発的に増えてますね。

感染の勢いや社会環境を考えると、一番被害がひどい国になりそうなので心配です。

また、日本でも会社の倒産も増えてきているようです。

今はまだ数えるほどかもしれませんが、恐らく今後増えてきてしまうでしょう。

こういう時には、自分のやっているビジネスについて考えてしまうものです。

僕もちょっと、時間を取って考えてみました。

その時に考えたことの一部を、ちょっとお話してみたいと思います。

撤退のお知らせ

僕が自分の知識をブラッシュアップする為に
学んでいる教材の中で、こういうことを言っている人がいました。

「数年前から取り組んでいた○○のビジネスですが、採算が合わないので撤退することにしました」

その人は起業家で、自分で新しいビジネスをいくつも起こすタイプの人です。

この発言を聞いて、僕の中では

「そうか、その分野では上手く行かなかったんだ」

と思うのと同時に、少し違和感のようなものがありました。

別に間違ったことではないのですが、なんというか、

『自分とは違う』

と感じたのです。

そして、その違和感の正体を考えみたら、1つの結論に至りました。

2つのタイプのビジネス

それは、世の中には2つのタイプのビジネスがあるということです。

1つは、

『ビジネスとして成り立つことを最優先に考えるビジネス』

です。

これは、儲かると思ったマーケットに狙いを定め、そこでビジネスを展開していく。

数字を見てもし上手く行かないようだったら撤退する、というタイプのビジネスです。

もう1つは、

『自分のビジョンを達成する為のビジネス』

です。

自分の中に使命やどうしてもやりたいことがあり、
それを実現する為の手段としてビジネスをするというものです。

起業前に意図的に考えたこと

この2つがある中で、僕は意図的に後者の方を選びました。

なぜなら、儲けることだけを考えてしまうと、

『自分が儲かった後』

に何もなくなってしまうと考えたからです。

これが上場会社だったらそんなことはなんの問題でもありません。

しかし、僕は個人として起業しました。

なので、自分の気持ちは大事です。

それに、儲かった後に行き先が見えずに
変な方向に向かっている人を見てきたので、
そうなりたくはないと思っていました。

多くの恩恵を与えているのは?

もちろん、これはどちらが良いというものではありません。

例えば、ファーストリテイリングの柳井さん。

彼は服が仕方なく大好きでユニクロを始めた訳ではないでしょう。

でも、ユニクロがあることによって恩恵を受けている人はたくさんいます。

僕もユニクロの服はいくつも持っています。

他にも、同じような経緯で始まったビジネスから
多くの人が恩恵を受けているという例はたくさんあるはずです。

優劣はない

このように、

『ビジネスとして成り立つことを最優先に考えるビジネス』

『自分のビジョンを達成する為のビジネス』

のどちらが良いということはありません。

どっちでも良いと思います。

しかし、個人的にはやはりお金儲けだけではなく、

『自分がやりたいと思っていることを達成する』

ということを追い続けていったほうが楽しいと感じました。

あなたはどう考える?

僕はFP業界が発展していくのを願っていますし、
この為のサポートができればと考えています。

今は8年目になりましたが、まだまだできることはありますし、
これから10年先、20年先と続けていきたいと思っています。

『もうこれで十分できることはやった』

と思えるのは、あったとしても遠い先の未来でしょう。

だから、僕がFP業界から撤退するというのはあまり考えられません。

僕自身がこう思っているからこそ、
できれば同じような人と付き合いたいと思っています。

「このマーケットに新規参入して、上手く行かなかったら撤退しよう」

という人よりも、

「自分のビジョンを達成するために、できることを一生懸命考えよう」

という人の方が魅力的に見えますし、手伝いもしたくなります。

繰り返しますが、どちらが良くて、どちらが悪いというものではありません。

個人の好みのようなものです。

僕はこう考えてビジネスをしていますが、あなたはどう考えますか?

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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