だから専門家の独立は失敗する

石塚駿平

ちょうど先週、とある本を読みました。

「これからビジネスを始める人」

に対してどうやって起業を
するかを指南する本です。

この本の中に、1つとても
学びになる話がありました。

FPとしてこれから独立を
考えている人や、新しい分野への
進出を考える人にとってこれは、

"必ず知っておいた方が良い内容"

です。

この話がわかっていないばっかりに、

「独立してもお客さんが集まらない・・・」

という状態になってしまい、
ビジネスとして成り立たないケースは
多いので、今回はこの話をシェアしますね。

テーマ志向型とマーケット志向型

ビジネスを立ち上げる時には、
2つの発想の方法があります。

1つは、「テーマ志向型」です。

これはどういうものかというと、

・自分がライフプランを作った
時に感動したから、このサービスを
もっともっと世の中に広げたい

・相続の問題を未然に防げる
ようなサービスを提供したい

・老後のために資産運用は
必須だから、みんなの資産形成を
サポートできるサービスをしたい

このように、

「自分のやりたいことを中心に考える」

というのがテーマ志向型です。

そして、「マーケット志向型」
というのはどのようなものかというと、、、

・人生の中でお金の知識に
対する需要が高まるのはこの
時点だからここを狙おう

・相続ではこういった悩みを
持っている人が多いから、
この悩みにアプローチしよう

・資産形成ニーズを持っている
層はこういう人だから、その層と
接点を持つためのアイデアを考えよう

という風に、

「マーケット(見込み客)
のことを中心に考える」

というのがマーケット志向型です。

FPはどっちが多い?

そして、この2つを考えた時。

FPはこの「テーマ志向型」と
「マーケット志向型」のどちらで
ビジネスを考えているでしょうか?

答えはいうまでもなく、
「テーマ志向型」の方が圧倒的に多いです。

FPを含め、専門家として
独立する人のほとんどは、

「自分がやりたいこと」

だけを考えて独立します。

「こんなサービスがあったら
自分なら絶対申し込む!

だから独立したらお客さんが
列をなして来てくれるはずだ!」

と希望に満ち溢れた考えを
持ちながら自分のビジネスを始め・・・

少ししたら、その考えが
間違ったことだったと気づきます。

お客さんが来ない。

収益が上がらない。。

このままだったら廃業だ。
でもどうしたらいいのかわからない。。

こんな状態になってしまうのです。

僕は今まで、こういった状態に
陥っている専門家を数知れず見て来ました。

カウンセラー、整体師、
税理士、スポーツトレーナー等々、、

もちろん、その中にはFPの方も
たくさん含まれています。

専門家として失敗しない為に

ここで言いたいのは、

「テーマ志向型が悪い」

ということではありません。

自分のやりたいことを実現する
ために独立という手段がある訳ですし、、

やりたくないことをやっても
情熱を保つことはできません。

そうではなくて、

「マーケット志向型」

の考え方も取り入れる必要があるということです。

なぜなら、この考え方を
取り入れないとマーケットとの
接点を持つことができないからです。

マーケットとの接点を持つことが
できないと、何も始まりません。

これ・・・

さらっと書いてますけど、
この考え方がわからずに独立して
死にそうな思いをしている人は多いんですよね。。

このメルマガを見ているあなたもきっと、

「起業家・マーケター」

というタイプではなく、

「専門家」

だと思います。

専門家は、マーケットを無視して
自分の専門分野だけ見ちゃう
傾向があるんですよね。。

だから、新しいことを始める時には、

「テーマ志向型」と「マーケット志向型」

という2つの考え方があることを
覚えておいて、「テーマ志向型」に
偏っていないかをチェックしてくださいね。

これをやっておかないと、
かなりの確率で失敗してしまうので。。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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