昨日、すごい”ダメ”な広告が
ポストの中に入っていました。
あまりにもダメダメで
面白かったのですが・・・
広告の基本を教えてくれる
(反面教師的な意味で)良い
例だと思うので、シェアしますね。
その広告は、ある大手企業のものです。
大手企業の広告はかなりの確率で
ダメダメなのですが、、、
(理由は、企業イメージや株主など、
周りのノイズに振り回されやすいのと、
単なる担当者の実力不足だと思います)
これはその中でも抜きん出てダメでした。
間違いなく、僕が今年見たダメな
広告ワースト1に輝く代物です。
どんな広告だったか?
言葉で説明をしても伝わりづらいので、
実際にその広告を見てもらいましょう。
正確には広告の入った封筒の
画像なのですが、とにかく見て下さい。
※企業名は隠しています。
・・・
・・・
・・・
いやいやいやいや、
ダメでしょうこれは。。
「これは広告です」
なんて、堂々と書いちゃダメでしょう。。
そんなの見たら、
誰も開けたくなくなりますよ。
「うひょー!広告が入ってるんだ!!
どんな広告が入っているだろう!」
と喜ぶ人なんていないですよ。。
いたとしても、広告の
作成業者くらいでしょう。。
普通の人は、見た瞬間に、
『なんだ、広告か』
と思ってゴミ箱にポイっと
捨ててしまうはずです。
広告の成果を決める要因
きっとこの大企業の担当者は、
『封筒を開けて広告だったら
“なんだ広告か”と思われるから、
最初から広告だとわかるようにしよう』
と思ったのだと思います。
それを見る人に対して
気遣いをしたつもりなんでしょう。
でも、広告というのはより多くの
売上げを上げる為の手段です。
なので、反応率を上げる為の
努力をしなくてはなりません。
そして、広告の反応率を決める
一番大きな要因というのは・・・
その広告が、
『見てもらえるかどうか』
です。
重要なことなのでもう一回言いますが、
広告の反応率を決める一番の要因は、
『見てもらえるかどうか』
です。
広告でキャッチコピーが大切なのは、
キャッチコピーの文言次第で
『それを見るのか見ないのか』
が決定されるからです。
100人に見てもらえば1件の反応が
得られる広告があったとしたら、、
例えば中身を変えなくても
見てもらう人を500人に
増やせば反応は5倍になります。
なので、広告を作る際に
まず最初に考えるべきは、
『どうやったら見てもらえるか』
ということです。
しかし、見る前から見る気が
失せる広告を作ってしまうと、
見る人は少なくなります。
結果として、
良い反応は得られないのです。
広告とわかったら・・・
なので、広告を作成する時には、
”なるべく広告だとわからないような"
広告を作成する必要があります。
僕も含めて、ほぼ全ての人には、
“広告シャッター”のような機能が
備わっており、広告だとわかると
情報を遮断しようとします。
例えば、電話がかかってきて、
それが営業電話だとわかると
すぐに切りたくなりますよね?
自分に関係ないチラシが入っていると、
1秒もたたずにそれを捨てますよね?
なので、まずはそのシャッターに
防がれずに興味を持ってもらう必要があります。
(ただし、例外もあります。
”見込み客が既にその商品を
十分に理解していて、広告の
文言自体がアピールになる場合”
は広告だとわかっても構いません。
例えば、”卵1パック29円”などです。)
自分から”これは広告です”と
アピールするのは論外です。
関係のない人は考えない
また、もう1つ学ぶべき教訓として、
『見込み客のこと以外を考えない』
というものがあります。
きっと、この”これは広告です”と
いう文言を付けた担当者の頭の中には、
『この広告が関係ない人の為に、
わかりやすいようにしてあげよう』
という考えがあったかと思います。
でも、さっき言ったように
広告の役目は反応を取ることです。
そして、見込み客ではない人に
親切にしても反応は全く変わりません。
買わない人に対して
気遣いをしても意味はないのです。
広告を作る時は、”反応してくれる人"
に焦点を絞る必要があります。
これから家を買う人を集めたいのに、
既に家を買っている人宛てに
メッセージを作っても意味ないですよね。
大企業の場合、こういった世間体とか
企業イメージ等を気にして無駄な
メッセージを作る場合が多いですが、、
それを参考にしてはいけません。
広告は、見込み客のことだけを考え、
それ以外は考えずに作るべきです。
その方が必ず反応率が高い
広告を作成することができます。
“イメージの良い事務所だと思われたい”
という感情は往々にして反応率を
下げるので、注意が必要です。
・・・
以上、超ダメダメな広告の
レビューでした。。
ちなみに中には不動産の
売却を募集するものでしたが、
それは別にどうでも良いです。
稀に見るダメダメさでしたが、
ぜひこの事例から広告作成の
基本を学び取ってみて下さい。。。