僕は大学生の頃、
ちょっとだけコンビニで
バイトしてたことがあります。
家庭教師のバイトをメインで
やっていたので、その間の
繋ぎみたいな感じでした。
結局、家庭教師の仕事が
すぐに忙しくなったので1,2ヶ月で
辞めてしまったのですが・・・
なかなか面白い経験だったと思います。
そして、今はビジネスを立ち上げて
自分で経営をしている訳ですが、、、
自己啓発の本などを見ていると、
「コンビニでトイレを借りたら、
お礼として何か買いましょう」
みたいなことを見かける
ことがありました。
人から何か借りるのであれば、
何かを返すのが道理である。
ということですね。
店員が実際に感じていること
この主張、とても良いことを
言っているような気がするのですが、、、
店員の立場からすると、、、
正直、、、
「何もしないで帰ってくれた方が楽」
でした。
コンビニの仕事ってたくさん
あるんですよね。。
レジはもちろんのこと、
飲料の品出しをしたり、
食料品の品出しをしたり、
おでんにお湯を足したり、
店内の掃除をしたり、、、
やることがたくさんあります。
そんな作業で忙しい中、
レジに人が来ると作業が
全て一時中断されることになります。
特に、夜間にほぼ一人で作業を
している時なんかは、ふらっと
入ってきた人が何も買わないと、
「あ、あの人帰った。ラッキー!」
という気持ちになりました。
単なる思い違い
コンビニ店員の仕事というのは
お店の売り上げを上げる
ことではありません。
本来の目的はそこなのでしょうが、
いくら売り上げが良くても
時給に影響は全くありません。
なので、そこに対して
モチベーションはわかないんですね。
だから、トイレに入って
ついで買いをしてくれるよりも、
そのまま帰ってくれた方が
ありがたい訳です。
しかし・・・
「コンビニでトイレを借りたら、
お礼として何か買いましょう」
という考えを持っていると、
トイレを借りて何も買わないと、
「トイレを借りたのに何も
買わないと店員さんに嫌な
顔をされるんじゃないか・・・」
と思ってしまうのです。
これは、思い違いですね。
最悪な失敗の内の1つ
ここから得られる教訓は
何かと言うと、
『相手が自分と同じように
考えていると思うのは間違い』
だということです。
この間違いというのは、
マーケティングの失敗の中で
ワースト3に入るくらいの失敗です。
しかし、やってしまう人は
多いんですよね・・・
女性経営者が抱いていた幻想
僕は去年、心理学などを扱う
自己啓発的な講座に参加していた
のですが、その中で面白い出来事がありました。
1人の女性経営者が、こう言うのです。
「私、なかなか人を頼れないんです。
会社いるのは男性社員が
ほとんどなんですが、
人を頼ってしまうと、
頼りない経営者だと思われて
しまうのが怖くて・・・
だから、全部一人で抱え込んで
しまって、辛くなっちゃうんです。」
それを聞いた講師の方が、
会場にいる男性にこう質問します。
「この中で、女性に頼られると
嬉しい人は手を挙げて下さい!」
そうすると、会場にいた男性の
手が一斉に挙がりました。
それを見た講師は、
「ほら、頼って良いんだよ」
と笑顔で言いました。
つまり、その女性経営者が
思っていた、
「人に頼ると頼りない
経営者だと思われてしまう」
というのはただの幻想だった訳です。
疑う癖を持ってみませんか?
このように、自分の思い込みに
よって本来得られるはずの
良好な関係や、ビジネスの成果を
逃してしまうことはよくあります。
もっと細かいビジネス的な所で言うと、
「俺はネットで動画は見ないから、
動画を活用しても意味ないだろう」
「自分だったら顧問契約で
月に1万円もFPに払わないから、
こんな高い料金は設定できない」
「長いページだと見る気が
失せるから、なるべくページは
短くしたほうがいいはずだ」
などなど、挙げたらキリがありません。
こういった思い込みを防ぐには、
絶対に自分の頭だけで考えないこと。
そして、相手の考えを聞いてみて
どう思っているかを知ることが
とても大切になります。
思い込みだけで損をしていたら、
すごいもったいないと思いませんか?
もしあなたがこの考えに
同意してくれるのなら・・・
「まてよ・・・これは自分の
思い込みに過ぎないんじゃないか?」
「試してみたり、実際に話を聞く
べきなんじゃないのか?」
と疑う癖をつけてみて下さい。
そうすれば、この間違いをやって
しまう危険性はグッと減るはずです。