僕は仕事がら、広告を分析するのが好きです。
FPの魅力を伝えるには、メッセージが必要になります。
そして、メッセージを伝える媒体の1つが広告です。
なので、どのようなメッセージを他の人は作っているのかな?
というのは、どうしても気になってしまいます。
とは言っても、なかなか
『よくできた広告』
を目にすることはないんですよね・・・
なぜかというと、本当に良いメッセージを作る
能力を持った人というのはほとんどいないからです。
そんな中、結構前から僕が気になっている広告があります。
それは何かというと・・・
電車内の本の広告
電車の中にある本の広告です。
この前、東京に行った時も目にしました。
こんな感じのものですね。
僕の記憶だと、6〜7年前に初めてこのフォーマットの広告を見た気がします。
これはネットから拾ってきた画像ですが、恐らくここに出ているサンマーク出版という所が最初に始めたかと思います。
その後、同じフォーマットの本の広告が一般的になっていったので、きっと効果があるのでしょう。
コピーライティングの技術
僕がこの広告を初めて見た時、
「お、コピーライティングの技術が使われているな」
と思いました。
本の画像を真ん中にして、左右に箇条書きで本の内容を魅力的に伝える。
これは、コピーライティングの世界では『ブレット』と呼ばれています。
ブレットというのは弾丸のことで、あたかも見込み客の心に弾丸を打ち込むようにその商品の魅力を伝えていくのです。
本当に魅力的なブレットには、たった1つだけでその商品の購入を決定させる力があります。
なので、コピーライターとしてはブレット1つ1つに全力を込めて書いていくのです。
本気でやると、めちゃくちゃ疲れる作業です。
正直、質はまだまだ低いけど・・・
この本のブレットというのは、僕がコピーライターの目線で見ると
"技量としてはまだまだ低い"
と感じるのが正直な所です。
「このブレットはどの感情のトリガーにも引っかかっていないな・・・」
「そこは見込み客が持っている知識の前提を間違えているな・・・」
「本の内容を伝えているだけで、何の魅力も伝えられていないな・・・」
などなど、もし僕が仕事として添削をしたら修正だらけになりそうな感じです。
でも、長年このフォーマットが続いているということはそれでも効果があるのでしょう。
ブレットの持つ力というのは大きいものです。
FPの分野でも使える
ブレットは、もちろんFPサービスにも応用ができます。
例えば、セミナーの案内文を作る時。
セミナーの内容を、ブレット形式で魅力的に伝える。
これは、簡単にできそうですよね。
ブレットを書き出すだけでもセミナーの案内として十分使えます。
いちいち長い文章を作らずに魅力を伝えることも可能です。
また、セミナー以外でもしっかりと使えるポイントがあります。
サービスの魅力がより効果的に伝わる
それは、サービスの魅力を伝える時です。
例えば、ホームページのサービス案内ページの中で、サービスの紹介をした後に
「このサービスには、このような魅力があります!」
という形で、ブレットをいくつも作ってその魅力を伝えていくのです。
これをやることで、サービス内容だけではなく
『そのサービスを受けるとどんな良いことがあるのか?』
ということを効率的に伝えることができるので、より心に響くメッセージを作ることができます。
それができれば、サービスへの申し込み率は確実に上がるでしょう。
うまく取り入れられないか?
以上、今回はコピーライティングの技術の1つであるブレットについてお伝えしました。
たくさんお金がかかる電車内の広告にも長く使われていることからわかる通り、効果のある方法です。
奥が深い分野ではありますが、取り入れやすい方法なので
『ブレットを使って自分のサービスを魅力的に伝えられないか?』
ということを考えてみても良いと思います。
うまくやれば、自分のサービスの魅力を効果的に伝えることができますよ。