「これなら勝負できる」FP未経験だった私が自信をつけた理由

中西雅司

関東は、梅雨が明けました。

梅雨の時は、

「早く梅雨が明けてほしい」

って思っていましたが、

いざ梅雨が明けると、

「早く涼しくなってほしい」

と思ってしまっています。

わがまま過ぎますね(笑)

さて、

つい先日、体操の内村航平選手が、記者会見をされていました。

6種目の総合競技で活躍してきた内村選手が、鉄棒1種目だけに専念すると言うのです。

その会見での、内村選手の一言がずっと心に残っています。

なぜなら、、、

注射を年間100本

長年、体操競技で、世界のトップを走ってきた内村選手。

オリンピックの個人総合競技でも、

2012年のロンドン、16年のリオデジャネイロで、連続で金メダル。

そんな内村選手も、近年は怪我による体の痛みに悩まされていたそうです。

痛みのない日はなかったそうで、注射を年間100本打っていたとのこと。

3日に1回の注射。

1本の注射でも泣きそうになる私からすると、想像を絶する世界です。

そんな状態でも練習を続ける日々。

6種目すべての総合競技で、東京オリンピックを目指し続けるのか、

それとも、得意な種目に絞るのか。

ずっと葛藤があったそうです。

内村選手の会見での一言

そんな状況での会見。

内村選手は、1種目に専念したことについて、こんな風におっしゃっていました。

「専念することで、輝きを取り戻せる気がした。これでようやく自信が戻ってきた。」

と。

決断には、並々ならない勇気が必要だったと思います。

でも、私は素晴らしい決断だと思いました。

そして、私は、この言葉を聞いて、

「約6年前、私が独立系FPとして、軌道に乗るきっかけになったこと」

を思い出しました。

なぜなら、私も、一部に専念することで、

「霧だらけの不安ばかりの状況」

から脱却した経験があるからです。

ゴールが全然見えてこない

私は、独立した当時、FPとしての相談経験は全くありませんでした。

そのため、あらゆる知識や経験が足りない状態でのスタートでした。

毎日のように、先が見えない中、学び、そして行動。

でも、一向にゴールが見えてこないのです。

いくら学んでも、いくら行動しても、

「身につけないといけないこと」

が溢れ出てくる。

到底、自分に自信が持てなかったのです。

一部の業務をやめる決断をした結果

でも、そんな私も、独立して、1年半ほど経った時に、

独立当初からやっていた

「保険代理店をやめる」

という決断をしました。

保険の手続きや商品説明・保険商品の新しい知識などは、保険代理店の人に任せるとの決断をしたのです。

すると、思っていた以上に、時間の余裕ができてきました。

結果として、心に大きな余裕ができました。

コンサルティングに集中できるようになり、その分野に関して深い知識を持てるようになったので、自信にもつながりました。

「これなら、勝負できる」

そんな気持ちになりました。

これ以降、私は、独立系FPとして一気に軌道にのることになります。

こんな経験があったので、内村選手の会見を聞いて、心から共感したのです。

自信が持てない人は絞る勇気を

FPは業務範囲がとても広いので、

「あらゆる知識や経験がないとダメ」

と思いがちです。

それができる人はそれでもOKです。

でも、業務範囲が広すぎて、なかなか自信が持てないあなたは、

「一部の業務に専念すること」

ということを考えてみると良いです。

そうすれば、必要な知識の量が少なくなりますし、

特定の分野の深い知識を身につけることができるので、自信につながっていきます。

一部の業務に専念する他の考え方

具体的には、私がやったように、一部の業務を外注するという方法もありますが、

業務範囲はそのままで、

「ターゲット層を一部に絞る」

という方法もあります。

例えば、

・弁護士のみをターゲットにする

・公務員のみをターゲットにする

・自動車メーカーの会社員のみをターゲットにする

などです。

ターゲット層を絞ることで、悩みも制度も同じパターンになりますから、気が楽ですよね。

他にも色んなアイデアがありそうです。

独立系FPが活躍する社会を一緒に

今日は、以上としたいと思います。

少しでも、あなたのFPとしての成功の力になれば嬉しいです。

独立系FPがますます活躍し、そして、多くの消費者が幸せになる社会のために、

これからも一緒に行動していきましょう!

中西雅司
大手生命保険会社に約8年勤務後、2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。これまで40万件以上のクレームを見てきた経験から、保険適正化コンサルタントとして活動をする。現在はFPのための経営コンサルタントとして、FPの育成にも力を入れており、『保険の販売手数料に頼らなくても、FPが活躍できる業界を作る』という想いの実現に向け日々邁進している。

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