FPとして活動をしていると、
記事の執筆をすることもありますよね。
今回は、その記事の執筆に関する
話をしたいと思います。
これは、企業に頼まれて執筆をする時も、
自分でブログやホームページを更新する時も、
さらに言うとセミナーの案内をする時も使える話です。
先日のことですが、ある有名な
FPの方と話をする機会がありました。
とても精力的に活動をされていていて、
有名なメディアからの執筆の依頼も受けている方です。
それに、執筆した記事はとても人気があり、
かなり多くの方に見られていています。
そのメディア内での、”閲覧数ランキング1位”
に輝く事もしばしばあるみたいです。
そのような実績を聞くと、
『きっと、ものすごい文章力があるから、
そんなに見られているんだろうな・・・』
と感じるかもしれません。
しかし、そのFPの方が口にしたのは、
とても意外な言葉でした。
記事が見られている理由
「記事が見られているのは、私の力じゃないんです。
編集の方が興味を引くタイトルを付けてくれたおかげです。」
とのこと。
なんでも、自分がタイトルを付けると自分の想いを
伝えるだけの“無難な”タイトルになってしまうそうです。
よくよく話を聞くと、そのメディアでは
タイトルを考えるのは編集部の役目で、
執筆者はタイトルはノータッチのようでした。
記事が公開されて初めて気付く事もあるそうです。
実際に、そのメディアの記事のタイトルを見てみると、
『目を引く』タイトルが揃っています。
例えば・・・
・デキない人ほど眠る時間を削っている
・40歳定年で生き残れる人、淘汰される人
・稼ぎを食いつぶす恐怖の「タガメ女」の正体
などなど、結構刺激的で、
“見てみたくなる”タイトルですよね。
タイトルがダメだと・・・
このタイトルの話は、とても納得ができます。
例え誰もが賞賛し、
『これは最高の記事だ!』
と絶賛される文章を書いても、
読まれなかったら意味はありません。
私たちは”読むかどうか”を決める時、
タイトルを見て判断をします。
ちょっと自分の行動を思い出してみて下さい。
新聞を読む時は、見出しを見て
自分が興味がある所だけを読みますよね。
ヤフーのページに行った時も、
気になる記事のタイトルが検索窓の下に
出ていたら、思わずクリックしてしまいますよね。
逆に、タイトルガ魅力的でなければ
その記事が見られる事はありません。
結果として、情報を幅広い人に届けることは
できずに、情報発信が中途半端になってしまいます。
ちなみに、アメリカで最も高給をもらっている
コピーライターは、タブロイド紙の表紙の
見出しを書く仕事をしているそうです。
日本で言うと、週刊誌の表紙や
電車の中吊り広告を書く人ですね。
それだけタイトルというのは重要なのです。
見てもらわないことには何も始まりません。
『まずは興味を持ってもらい、見てもらうことが重要』
だということは、気に留めておくべき事実です。
魅力的なタイトルの作り方
では、どのようにすれば
魅力的なタイトルを付けられるのでしょうか?
ここでは、FPが使いやすい3つの
ポイントを挙げてみたいと思います。
自分の書くものに使えないかどうかを
考えながら見てみて下さいね。
メリットを伝える
直接的に読者が得られる
メリットを伝えるのは良い方法です。
例えば、
『申請するだけで○万円がもらえる!○○制度の活用法』
みたいな感じです。
基本的に人は、何か自分の為になるものを探しています。
・お金を得する方法
・時間を節約する方法
・ストレスを減らす方法
など、自分にとって為になることを
知りたいと常に思っているのです。
なので、『これを読むと、こんな良い事がありますよ』
ということを伝えるタイトルはとても良いです。
常識を破る
世間一般で言われてることが
間違いだと示唆するタイトルも良いです。
例えば、
『保険の営業マンに騙されるな!
"2人に1人がガン”はウソ!?』
みたいな感じですね。
常識を破るタイトルというのは、
見た相手に「えっ!それ本当なの!?」
と思わせることができます。
そう思ってもらえれば、興味が生まれますね。
とても使いやすい方法なので、
常にこういった切り口が使えないかを
考えておくのも良いと思います。
具体的にする
みんなに当てはまる一般論は、
正直言ってあまり面白くありません。
それよりも、実際に会った話や
面白い体験談の方が好まれます。
『32歳サラリーマンが住宅ローンで467万円を損した話』
みたいなタイトルは具体的ですね。
これを、
『住宅ローンで損をしない方法』
みたいなタイトルにすると、
一気に魅力的ではなくなります。
・・・
こういったタイトルの付け方、
ぜひ参考にしてみて下さい。
『見てもらう』という最初のハードルを
超えられなければ、その先は何もありません。
その為には、タイトルで興味を持ってもらう必要があります。
『自分が良いと思うタイトル』にしてはいけません。
『読み手が興味を持つタイトル』にするべきです。
あなたがタイトルを考える時には、
ぜひこのことを考えてみて下さい。