「もうすぐ独立しようと思っています。事務所名(屋号)を決める時に気をつけた方がよいことはありますか?」
先日、あるFPの方からこんな質問がありました。
「事務所をどんな名前にしよう?」
FPとして独立しようと思うと、まず最初に悩むことの1つですよね。。
「〇〇FP事務所という名前にしようかな?」
「事務所名に地名を入れた方がいいのかな?自分の名前がいいのかな?」
「あまり時間をかけたくないけど、一度決めたら、変えられないから慎重に決めたい。」
明確な決め方がないので、決めるのが難しいかもしれません。
今日はそんなあなたのために、私がFPとして独立した時の経験もふまえて、
「事務所名を決める時の注意点」
についてお伝えしたいと思います。
今から考えると失敗したなーーと思うこともあるので、あなたが事務所名を決める際の、少しでも参考になれば幸いです。
全くアイデアが浮かばない
私が独立したのは2013年の5月。
もうすぐ丸6年になります。
当時の私は、
「独立開業するには、まず名刺!」
と考えました。
そうなると、最初に必要なものは、名刺に書く内容ですよね。
名刺に書く内容として、私が考えたのは、この5つでした。
「事務所名、資格、メールアドレス、電話番号、事務所の住所」
です。
その中でも、私にとって一番難易度が高かったのが事務所名。
なぜなら、それ以外の4つは、手続きさえすれば何とかなりそうでしたが、事務所名を決めるのは、
「ゼロから新しいアイデアを生み出す」
ということをしないといけなかったからです。
それに、事務所名は一度決めると、変えるのはとても難しいとも思いました。
なので、ある程度時間をかけて悩んだのですが、全くアイデアが浮かんでこない・・・
悩んだポイントは?
結局私は、最終的に、
「FPオフィスなかにし」
という単純な名称にしました。
他の独立系FPの方をホームページで検索したりすると、そういった名称にしている方が多かったからです。
普通の名称だと思われる方も多いと思います。
でも、私は相当悩みました。。。
悩んだポイントは大きく2つあります。
1つは、「FP事務所」という言葉を使うか、「FPオフィス」という言葉を使うか、どちらにするかという点。
もう1つは、自分の名前を漢字にするか、ひらがなにするかという点。
今から考えるとはっきり言って、どうでもよいポイントです。
でも、視野がとても狭かった当時の私は、そこで悩んでしまったのです。。。
○○の方なんですね・・・
今から考えると、悩むべきポイントは、そこではありませんでした。
悩むべきだったのは、
「『FP事務所』や『FPオフィス』という言葉を事務所名に入れるかどうか」
でした。
なぜなら、私は名刺を作った後、「FPオフィスなかにし」と書いた名刺で色んな人に会っていくことになるのですが、そこで悲しい現実を知ることになったからです。
実際、動き始める前までは、全くそんな想定はしていなかったのですが、名刺交換を始めてみて、異業種の方に会うようになって、
「FPという言葉に対する世の中の人の認識が、私の認識とは全然違うこと」
がわかったのです。
それは、世の中の人のFPに対する認識の多くが、
「FP=保険」
であるということです。
交流会や展示会、セミナーなど、色んな場で会う人会う人が、名刺交換をした瞬間に、
「保険の方なんですね・・・」
「保険の業界って大変じゃないですか?」
など、保険の営業と間違えられることが多いこと多いこと。。。
私は毎回毎回、
「保険ももちろんやっていますが、それだけをやっているわけではなくて・・・」
という説明をしなければなりませんでした。
でも、多くの人は保険に対して否定的な認識を持っているので、そんな私の説明を興味を持って聞いてくれる人は、多くありませんでした。
事務所名を決める時の注意点
今日、私があなたにお伝えしたいことは、
「事務所名にFPという言葉を入れてはいけない」
ということではありません。
そうではなくて、、、
「FP事務所と入れると、あなたのことを保険の人だと考える人が増える」
という事実を知った上で、事務所名を決めてほしいということです。
その上で、FP事務所と入れるのもあり、入れないのもありです。
もし、私が独立したばかりの頃の私にアドバイスするのなら、こうアドバイスします。
「FP事務所と入れてもいいけど、保険の営業マンと一緒にされたくないのなら、入れないという選択肢も考えてください。入れるにしても、名刺に大きく事務所名を書く必要はありません。」
「それよりも、あなたが名刺でPRすべきは、“お客様にどんなメリットを与えられるか”です。」
と。
FP=FPと認知される社会に
是非このメルマガを熱心に読んでくださっているあなたには、FPとして少しでも早く成功してほしいと思っています。
1人でも多くのFPが成功すれば、多くの世の中の人にFPの良さが伝わっていきます。
そうすれば世の中にFPの認知が広まるとともに、社会がどんどん良くなっていきます。
なので、自信をもって、行動を続けてください。
そして、FPの価値をもっと広めていってください。
FP=FPと正しく認知され、より多くの人が幸せになる社会を一緒に目指していきましょう。