FPの方と集客の話をする時、
こういう言葉をよく耳にします。
『私はこういう長い文章は見ないんですよね。
だから、短くして読みやすくした方がいいと思うんですよ』
『もしこういったサービスがあれば、
私は絶対申し込みたいと思うはずです。
だから、これは良いと思うんですが・・・』
『自分はそんなことはしないでいつも○○するので、
そっちの方がいい気がするんですよね〜。』
こういった言葉です。
どんなことかというと、
『自分はこうだから、相手も同じだろう』
と考えているということですね。
自分は気になったお店や
商品があったらネットで検索するから、
みんなも同じように検索するはずだ。
自分は文字ばっかりだと読まないから、
写真やイラストを中心にするべきだ。
ホームページに載せる内容は、
自分はコンセプトをまず最初に見るから
コンセプトを中心に載せよう。
お客様の声が掲載されていると
自分は嘘くさく感じてしまうから、
載せないようにしよう。
こんな感じの判断の仕方をする
人というのは、意外と多いものです。
危険な考え方
でも、ちょっと待って下さい。
勘のいい人ならば気付くかもしれませんが、
これは"危険な考え方”です。
この考え方をしてしまうと、
間違った判断に繋がる可能性があります。
なぜかというと、この考え方には
“ある視点"が欠落しているからです。
これは、マーケティングを行なう上では
非常に大切なポイントなのですが・・・
超重要な視点の欠落
その視点とは一体どのようなものなのか?
(これは、非常に重要なポイントなので、
しっかりと注意してみて下さいね)
それは・・・
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反応をするのは”相手”であって、“あなた"ではない
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という事実です。
そして、あなたの視点は、
相手の視点と同じとは限りません。
『自分はこうだから、相手も同じだろう』
という考え方は、正しい場合もあるが、
間違っている場合も十分にあるのです。
そして、もしその判断が間違っている場合、
“間違っている”とわからないままに
なってしまう危険があります。
その考え方でOKな場合
ただ、『自分はこうだから、相手も同じだろう』
と考えても大丈夫なケースというのがあります。
それはどんな場合かというと・・・
『自分の立場が見込み客と同じ』
という場合です。
例えば、住宅相談の案内をするならば、自分が
『これから家を買いたいけど不安』
と思っていること。
資産運用の案内をするならば、自分が
『資産運用をしたいけど、どうすればいいのかわからない』
と思っていることが条件になります。
もしくは、その時の気持ちをしっかりと覚えていて、
その時の自分に向けて伝えることができる場合ですね。
こういう場合でしたら、自分が良いと
思っていることをそのまま伝えればOKです。
もし、そうじゃないなら・・・
逆に、自分が見込み客と同じ気持ちに
なっていないのならば・・・
『自分はこうだから、相手も同じだろう』
と考えて自分が良いと思うことを
そのまま反映させてしまうのは危険です。
あなたが思っていることと、見込み客が
思っていることが違う可能性がありますからね。
例えば、自分は
『住宅ローンの審査に通る為のアドバイスをしてあげたい』
と思っていても、そんなことを相手は
考えていない可能性もあります。
“予想”をしてはいけない
マーケティングを成功させたいなら、
自分の主観で考えてはいけません。
あくまで、主役は相手です。
自分ではありません。
自分が思ったことを反映するのではなく、
相手が思っていることを反映する。
そこを忘れてはいけません。
その為には、実際に見込み客に聞いた話や、
数値的な結果を中心に考える必要があります。
自分の”予想"ではなく、
“結果"を信頼しましょう。
マーケティングの世界では、
『ビジネスで予想をはじめたら、
トラブルをはじめる事になる。』
という言葉もあります。
これは、マーケティングを
行なう上で指針になる言葉です。
もしあなたが、
『自分はこうだから、みんなも同じだろう』
と考えて行動をしているのなら、
気を付けて下さいね。