「FPとしてブランディングは重要」
「これからは自分ブランディングが必要な時代だ」
このようなことは、
あなたも一度は耳にしたことがあるはずです。
ビジネス系の雑誌などでも
よく特集が組まれていますね。
僕も、FP向けの雑誌でも特集が
組まれているのを最近見ました。
でも、、正直な所・・・
「ブランディング」とか「ブランド力」の話って
よくわからなくないですか?
ブランドっていうのは実在するものではなく、
イメージ的なものなのです。
なので、どうしても地に足のつかない、
ふわふわした話で終わってしまいがちです。
話を聞いても、「いい話聞いたなー」と思う程度で、
実行レベルにまでは落ちないことが大半でしょう。
そこで、今回はこのブランディングについて
普通とは別の角度から話をしたいと思います。
色々な角度から見てみる事で、
より理解のしやすいものになるはずです。
今回は、ウェブにおけるブランディングとは何か?
というテーマで、ウェブに焦点を絞って解説をしてきましょう。
ウェブにおけるブランド
ブランドというと、どうしても曖昧なイメージしかできませんが、
ことウェブに限って話すと話は単純になります。
なぜなら、ウェブにおける「ブランド」
の定義はとても明確なものだからです。
ウェブにおけるブランドの定義とは・・・
ブランド=指名検索数
です。
指名検索とは何かというと、例えば僕が東京で
「ライズFPオフィス」という事務所を開業していたとします。
その時に、「ライズFPオフィス」と直接グーグルとか
ヤフーに打ち込んで検索された数が、「指名検索数」です。
※グーグルアナリティクス等のアクセス解析を
使うことによってこの数を知る事が可能です。
これが多いとブランド力が高いと言えます。
逆に、少ないとブランド力が低いと言えます。
ブランド力が高いと、お客さんは
自然と集まってくるようになります。
ブランド力と集客力
では、なぜブランド力が高いとお客さんが
自然と集まってくるようになるのか?
この理由についてですが、、、
まず最初に、人が検索をしてから
問い合わせをするまでの手順を考えてみましょう。
ここで説明に使うのは、「AISAS」
というインターネット上での行動モデルです。
結構わかりやすくなるので
コレを使ってい説明していきますね。
【インターネットユーザーの行動パターン】
①注意(Attenton)
まず最初に、何かによって注意が喚起されます。
友人から話を聞いたり、テレビで特集されたり等です。
↓
②興味・感心(Interest)
注意喚起されたものに興味や関心を持つというフェーズです。
興味・関心があれば次の段階に進みます。
↓
③検索(Search)
興味・感心を持ったものを検索します。
さらに、検索をしながらどれがいいのかを比較していきます。
↓
④行動(Action)
実際に行動を起こします。
行動とは、サービスの申し込みのことです。
↓
⑤共有(Share)
行動を起こして得られた結果をみんなでシェアします。
ただ、これは今回はそこまで考えなくていいですかね・・・
一般的に、インターネットユーザーは
このようなフローを辿って行動を起こします。
今からする話は、
これを頭に入れた上で聞いて下さいね。。。
指名検索とそれ以外の決定的な違い
指名検索でない普通の検索の場合、
どのような感じになるのかを見てみましょう
例は、そうですね・・・
保険の見直しをしようと思っている人にしましょうか。
【指名検索でない場合】
①注意(Attenton)
保険の見直しを考えるきっかけが起こります。
友達が見直しをして得をした、親戚が大きな病気をした、など。
↓
②興味・感心(Interest)
その出来事を受けて、「自分も考えないとな・・・」
と関心が高まります。
↓
③検索(Search)
実際にグーグルやヤフーを使って検索をします。
検索をすると、たくさんの業者が出てきます。
・・・
はい!ここです。③に注目して下さい!
このように、指名検索でない普通の検索をしている
人に対しては、③の時点でかなり多くの選択肢が提示されます。
保険の見直しをする所は多いですからね。。
検索をした人は、出てくる選択肢の中から、
「これがいいかな」という選択肢を”1つだけ”選びます。
つまり、選ばれる側としてはこの時点でその”1つ”
にならないと意味がありません。
結果として、この段階で選ばれずに
終わってしまう可能性が高いのです。
指名検索の場合
今度は、同じ保険の見直しをしたい人が
氏名検索をする場合を考えてみましょう。
【指名検索の場合】
①注意(Attenton)
雑誌で、保険見直しの特集が組まれていた。
その中の記事を見ると、どうも見直しをすると得する場合があるらしい・・・
↓
②興味・感心(Interest)
その記事を書いた人を見てみると、「ライズFPオフィス」の文字を発見。
自分の場合も得するのかな?と興味を持つ。
↓
③検索(Search)
実際にグーグルやヤフーの検索窓に、
「ライズFPオフィス」と打ち込む。
・・・
また③に注目して下さい!
この場合、この人が考えている選択肢は何でしょうか?
それは、『ライズFPオフィスに相談するかどうか?』
です。
つまり、、、考えている選択肢はこれしかありません。
他の保険代理店や保険ショップは頭の中にないのです。
この人は、ライズFPオフィスに
問い合わせをする可能性は高いでしょうか?
高いですよね。
他の選択肢を色々と考えている人と比べると、
問い合わせをする確率には雲泥の差がでてきます。
これが、ブランド力の違いです。
ブランディングの意味
こう考えると、「ブランディング」とか「ブランド力」
の意味が少しわかりやすくなるかと思います。
ブランド力があると、比較という
熾烈な競争を避ける事ができます。
また、ブランド力=指名検索の数
という風に理解すると、一体何を実行すれば
いいのかが見えてきやすいはずです。
さらに、この話を理解すると「検索された時の受け皿は必須」
という考えにたどり着くかと思います。
このように、色々な角度から見ていく事で、
何だかわかりづらいことも少し理解しやすくなりますね。
この話を通して、少しでも「ブランディング」
の意味が明確になれば嬉しいです。