モスカフェより
執筆者:中西雅司
今、アイスコーヒーを飲んでいます。
それで思い出したのですが、、、
ケーキを食べたあとに飲むコーヒーは、ちょっと苦く感じますよね。
私は昔、この組み合わせがどうにも好きではありませんでした。
ケーキによってコーヒーの美味しさが打ち消される気がして、あえて一緒にはしないようにしていたほどです。
でも、最近はちょっと考えが変わってきました。
つまり、ケーキの甘さのあとに感じるコーヒーの苦みこそが、
「ああ、今ちゃんとコーヒーを味わっているな」
と感じさせてくれるようになってきたのです。
事実は同じなのに、捉え方で良くも悪くもなる
以前はマイナスにしか感じられなかったコーヒーの苦み。
でも、今ではむしろ嬉しく思えるようになってきた。
ちょっと不思議な感覚です。
ケーキを食べて、コーヒーを飲む。
この「事実」は何も変わっていないのに、自分の捉え方ひとつで、良くも悪くもなる。
つまり、「事実」と「感情」は別物なのだな、とあらためて気づかされました。
独立系FPにも大切なこと
この感覚は、私たち独立系FPにとっても、とても大切なものだと感じています。
独立して活動していると、嬉しいことだけでなく、
・思うようにいかないこと
・落ち込むようなこと
・誤解されるようなこと
も少なからず起きますよね。
でも、その出来事そのものは「事実」にすぎません。
問題は、それをどう受け取るか。
受け取り方次第で、プラスにもマイナスにもすることが可能です。
セミナー集客が少ない時
たとえば、「セミナーに申し込んでくれた人が少なかった」という事実があったとします。
ですが、それを「集客に失敗した。。。」と感じて落ち込みますか?
それとも、「人数が少ないから、参加者との関係性が作りやすい。これはむしろラッキーかも。」と捉えますか?
それによって、次の行動もモチベーションも変わってきますよね。
あるいは、お客様に契約を断られたときも、「自分に足りない部分が見えた貴重な経験だ」と受け取れば、前向きに改善ができます。
つまり、まず「事実」と「感情」を切り分けて冷静になる。
そして、その事実に対して、プラスの意味を見出していく(心理学では、「リフレーミング」と言われているものです)。
この流れができると、感情に振り回されず、自分の力で復活できる心の土台が整っていきます。
1人で解決する力があると強い
独立系FPは、会社員と比較すると、基本的に1人で考え、1人で動くことが多い仕事です。
なので、誰かに悩みを相談して解決することは、頻繁にはできないですよね。
だからこそ、自分の中の感情との付き合い方がとても大切。
落ち込むことがあっても、それを引きずらず、切り替えてまた前に進む力。あるいは、そもそも落ち込まない思考のクセを育てておくこと。
この視点を日々の中で少し意識してみると、あなたの行動力は全然変わってきます。
そして、自分の感情を整える能力が身につくと、お客さまへの対応にも良い影響が出てくるはずです。
ぜひやってみて
今度、マイナスの感情が生まれてきたら、ぜひ、
「事実と感情を分けて考えて、プラスに捉え直してみる」
というリフレーミングをやってみてください。
どんなに悪いと感じたでも、必ず、プラスの意味を見出すことはできますので。
あなたの行動や活躍をこれからも応援しています。