商品売りのFPが淘汰される時代

石塚駿平

今日、Youtubeを開いたら面白そうな動画が出てきました。

"お金の「人生設計表」で見落としがちなポイント5選"

というタイトルで、ライフプランとキャッシュフロー表の作成に関する内容です。

動画をアップしているのは"両学長 リベラルアーツ大学"という所で、

ムキムキマッチョのライオンがお金について解説をしているチャンネルです。

このチャンネルはかなり人気のようで、

『本当の自由を手に入れるお金の大学』

という本は75万部を超えるベストセラーになっています。

すごいですね・・・

そして、その動画の中でFPにとって非常に面白い内容が取り上げられていました。

今回はその内容について触れていきたいと思います。

どんな動画か?

まずは、動画のリンクを貼っておきますね。

この動画の内容をまとめると、

・ライフプランとキャッシュフローを作りましょう

・でも、作成する時に気を付けるポイントがあります

・そのポイントを押さえて作れば、人生のお金の指針になります

というものですね。

非常にまっとうで、世間一般の人に知ってもらいたい内容になっています。

動画も非常にわかりやすいので、

『どんなレベル感で伝えれば一般の人にも伝わりやすいのか』

という感覚を養う教材にもなると思います。

注目したポイント

この動画の中で僕が特に注目したのは、

『ライフプランを作ると作った人に誘導される』

という注意点を話していたことです。

ライフプランを無料で作ってくれる人というのは、

「保険を売りたい」

「不動産を売りたい」

という目的が裏にあるので注意しましょう、という内容ですね。

これはFP業界で働いていたら当然ですが、一般の人の中にはまだまだわかっていない人が多いです。

消費者は賢くなっている

また、このようなことも動画で伝えています。

『ライフプラン・シミュレーションそのものを商品にしている人に相談をした方が、余計なものをセールスされる可能性は低い』

これも当然ですよね。

(ちなみに、動画内ではライフプランの相場が1〜2万と出ていました。本格的にやっている人の場合は3〜5万が相場だと思うのですが、どこから出てきたんでしょうね)

しかし、大事なのはこのような情報が一般の人にも広まっているという事実です。

消費者というのは、ゆっくりですが賢くなっていきます。

それに、Youtubeなどお金に関する情報に気軽に触れることができるメディアが出てきたことでそのスピードは加速していくでしょう。

そうなった時に、FPというのは

『消費者が得た知識を元にジャッジされる』

という存在になってくるはずです。

FPが消費者にジャッジされる時代

お金の分野に関して、今は消費者の無知につけ込んでいいようにすることができています。

先ほど挙げたようにライフプランを作って保険や不動産を売ったりなどですね。

また、保険を売る為にセミナーを開催して個別相談でライフプランを作り、貯蓄性の高い保険の販売、というパターンもまだまだ多いです。

しかし、いずれかの段階で消費者はこのことに気づくでしょう。

そうなった時に、ライフプランを商品販売のツールとして使っている人は淘汰されると思います。

そして、本当に自分の利益を優先して考えてくれるFPが選ばれるようになる。

消費者が知識を得てFPをジャッジできるようになると、このような未来が待っているはずです。

本物のFPにとっては追い風

これは、今すぐに起こることではありません。

年月をかけて、ゆっくりと進んでいくことになるでしょう。

しかし、今回取り上げたYoutube動画などで情報が広がることで、そのスピードは速くなるかもしれません。

そうなった時に、生き残るのはやはりライフプランを商品販売のツールとして利用している人ではなく・・・

本当に顧客のことを考えてライフプランを作っているFPになるでしょう。

そういったFPが増えていけば顧客もFPも幸せだと思いますし、FPライズとしてもより多くのFPがそうなってくれると本当に嬉しいです。

チャレンジをしなければいけないことも多いですが、本物のFPにとっては追い風です。

ぜひ、自分が正しいと思うことをやり続けていきましょう。

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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