FPが進む方向性の間違いを指摘するケース

石塚駿平

2021年が始まってから、ちょうど1週間が経ちました。

あなたはもう、今年の進む方向性は決めましたか?

「一年の計は元旦にあり」

という言葉にもある通り、どんな方向に向かって進んでいくのかは非常に重要です。

独立して自分でビジネスをやっているのなら、ここで全てが決まりますからね。

売上げがどれくらい上がるのか、集客に成功するのか。

飛躍の年になるかどうかはここに左右されます。

しかし・・・

FPの話を聞くと、間違った方向性に進んでしまいそうな人もいます。

そういった人に対しては、

「〇〇さんの進むべき方向は、そっちじゃないと思いますよ」

とアドバイスをして方向修正することも多いのですが、、、

最近、よくある方向性の間違いについてお話をすることが多かったので、それを共有したいと思います。

もしこれに当てはまっているようでしたら、方向修正が必要ですよ。

よくある方向性の間違い

どのような間違いが多いかというと、

『マーケティング思考に偏り過ぎてしまう』

という間違いです。

僕もマーケティングの専門家なので、どちらかというとマーケティング寄りのアドバイスをすることが多いのですが・・・

自分の進む方向性を決めるときに、マーケティングのことだけを考えていると失敗します。

どんな風になってしまっている人が多いかというと、

『マーケティングの講座に出たらやっぱり何かに特化した方が良いってことだったんで、〇〇専門でやることを考えています』

というものですね。

マーケティング的には正しいが・・・

これ自体は、全く間違っていません。

特化をすることで見込み客から見たときにポジショニングが明確でわかりやすくなるので、集客はしやすくなります。

問題なのは、

『それは本当にあなたがやりたいと思っていることなのか?』

ということです。

この質問に自信を持ってYESと答えられるのであれば、全く問題ありません。

しかし、そうでないならばちょっと立ち止まって考える必要があります。

ビジネスはマラソンのようなもの

なぜかというと、自分で独立してビジネスをするというのは長期的なことですよね。

『1年だけ頑張ってそれで終わり!』

というものではありません。

長いマラソンのようなものです。

走り続ける為には、エネルギーが必要になります。

『マーケティング的に正しい』

ということだったりとか、

『流行っていて儲かりそう』

という外部依存のものは、短期的で強いエネルギーになります。

しかし、あくまで短期的なもので終わってしまうんですよね。

一方で、長期的なエネルギーになるものというのは、

『自分の内からこみ上げてくるもの』

になります。

自分の内からこみ上げるエネルギー

「前々から本当にやりたいと思っていた」

「この分野でお客さんの役に立ちたい」

「これをやっている時が楽しい」

このように、自分の内から出てくるものというのは長期的なエネルギーの供給源です。

長いマラソンであるビジネスを走り続ける為には、このエネルギーが必要です。

そうでないと、途中でモチベーションが続かなくなってやめてしまうことになります。

短期的に儲かったとしても、それは長く続きません。

重要なのはバランスを取ること

大事なのは、バランスです。

マーケティング的な視点も必要ですが、

『自分が本当は何をやりたいのか』

ということを忘れてはいけません。

例えば、

『総合的なお金の相談に乗れるFPになりたい!』

というのは、マーケティング的には100点の答えではありません。

しかし、自分が本当にそれをやりたくて、情熱が内から溢れてくるのであれば・・・

その人にとってはそれがベストな選択肢になります。

その中で、見せ方を工夫したり魅力的に見えるコンセプトを作っていけばいいのです。

方向性を定めて実りある年を!

自分のやりたくないことをやっても、楽しくないですし出てくるアイデアも限られてきます。

そうなってしまうと、長期的に見るとパフォーマンスは落ちますし長続きしません。

マーケティング的な視点は頭に入れながらも、それだけに縛られない。

自分のエネルギーが出る所で活動をする。

これを意識できると、方向性の失敗を防ぐことができますよ。

もし自分の進む方向性で迷っていたら・・・

この考えを取り入れて、2021年を実りあるものにしていきましょう!

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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