花火大会で怒鳴られた人の話

石塚駿平

土日に新潟の長岡花火大会に行ってきました。

長岡花火大会は、日本三大花火大会の1つです。

日本三大花火大会というのは、
あまり聞いたことがないかもしれませんが、、、

・新潟県の長岡
・秋田県の大曲
・茨城県の土浦

この3つです。

この中の土浦は僕の実家のある所です。

なので、子どもの頃から土浦の
花火大会は何回も見てきました。

長岡の花火大会も見て思ったのですが、
やはりこの3大花火大会は質が違います。

東京の花火大会も見に行った事があるのですが、
正直クオリティが低くてガッカリした覚えがあります・・・

隅田川の花火大会なんかとは
比較にならないくらいいですよ。

土浦の花火大会は珍しく、
10月の第一土曜日に開催しているので、
近くの方は是非来て下さい(笑)。

きっと、感動しますよ。

nagaoka

花火大会の様子です

僕はあとは日本一との呼び声高い
大曲の花火大会に行くのみです。

花火大会の出来事

さて、花火の話をしても仕方がないので、
マーケティングに繋がる話をしましょう。

僕が行った長岡の花火大会でのことですが、
当然のごとく、会場は黒山の人だかりでした。

有料観覧席だけでも12万あるとのことだったので、
めちゃくちゃたくさんの人がいます。

売店もすぐに商品が売り切れ、
買おうと思っても何も買えないような状況です。

そんな状況の中、ブルーのシートに
座りながら花火の打ち上げ時間を待っていました。

そして、あたり一面が暗くなった頃、
いよいよ花火が上がりました。

みんな、座りながら上を見て、
夜空一面を光で輝かせるキレイな
花火が打ち上がる様子を見ています。

立ち上がる観客

しかし、花火の種類によっては、
見上げるだけでは上手く見えないものもありました。

何となくイメージが付くかもしれませんが、
“ナイアガラ”と呼ばれるタイプの花火です。

naiagara

 

 

 

 

 

こんな感じです。

このタイプの花火は、地上の
少し高い所から滝のように流れて行きます。

で、この花火、、、

座っているとよく見えません・・・

なので、この花火が始まると、
会場にいるみんながそわそわし始めました。

みんなの気持ちとしては、

『花火を見たいけど、座ってるからよく見えない。。
もうちょっとよく見えるようにしたい・・・』

という感じです。

そして、観客の何人かが中腰になりました。

そうすると、それにつられて周りの大勢の人が
中腰になり、より高い所で見ようとします。

さらに少し時間が立つと、
何人かが立ち上がりました。

その後は、歯止めがききません。

周りにいた他の観客も立ち上がり、
ナイアガラの花火をその目で見ようとします。

止める人がいても・・・

もちろん、観客は大勢いるので
前の人が立ち上がると後ろの人は見えません。

しばらくしたら、
後ろの方から激しく怒った口調で

「座れーーーーーー!!」
「前見えねぇだろーーーー!!」

と叫ぶ男の声がしました。

しかし、そのような声が聞こえても、
立ち上がった人たちは座ろうとしません。

その後しばらくして、花火を見るのに満足したのか、
何人かの人が座り始めました。

そうすると、それにつられて他の大勢の
観客も座り、やっと元の状態に戻りました。

この状況について、ちょっと考えてみて下さい。

もしあなたが一人が立っていて、
ドスの効いた男の怒った声で「座れ!」
と命令されたらどうでしょうか?

すぐに座りますよね。

でも、この花火大会に参加していた人は
すぐには座ろうとはしなかった。

この理由は一体何でしょうか?

強力な心理効果

その答えは明確です。

『他の人もやっていた』からです。

"他の人が立ってるから、俺も立っていいだろう。"

"怒られてるけど、それに従ってる人は
いないから俺も従わなくていいんだろう。"

みんながこう思っていたからこそ、
このような状態になったのです。

これは、『社会的証明』と呼ばれるものですね。

これがあると、「座れ!」と怒鳴られて
座る為の強い動機ができたとしても、
それを簡単にかき消してしまいます。

それほど強力な心理効果なのです。

"みんなやっている”が重要

社会的証明は、ビジネスでも応用が効きます。

マーケティングの上手い企業は、
必ずこの要素を抑えていますね。

もちろん、FPでも同じです。

ホームページにお客様の声や、事例等を掲載して、
“みんなが相談している”という事実を示す。

セミナーの案内をするにしても、参加者の声を掲載して
”多くの人が参加して満足している”という事実を示す。

こういったことをやるのと
やらないのとではかなり大きな差が出てきます。

『みんな相談をして喜んでいる
みたいだから、相談しても大丈夫だろう』

『みんなセミナーに満足している
みたいだから、参加しても大丈夫だろう』

こう思ってもらえるようにすることが重要です。

あなたも、お客さんにそう思って
もらう為にどうすればいいのか?

それを考えて、実行してみて下さい。

P.S.
お客様の声の活用法は、
こちらの無料動画で見る事ができます。

https://fprise.com/video/testimonial.html

石塚 駿平
株式会社FPライズ代表。独立FPに専門特化したコンサルティング、セミナー開催などを行っている。現在は依頼のほとんどを断っているが、相談料5万円の住宅相談をネットから月10名集客、開業コンサルティングを行なったFPが独立後15日で100万円以上の売上げを達成など、多くの成果を上げている。

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