先日、朝日住まいづくりフェアという
イベントに参加してきました。
全国から住まいに関する企業が集まる、
日本で最大級の住宅イベントです。
ハウスメーカー・工務店から、
床材、水道、耐震、石材、ガレージ、
エレベーター、防犯カメラ、、、
さらにはなぜか高級車まで、
本当にたくさんの会社が参加していました。
FPの方もいくつかブースを出展したり、
セミナーを行なっていましたね。
たくさん見て回ったので、
色んな発見や学びがありました。
今回のメルマガでは、その中でも
FPの方の為になる話をしたいと思います。
“違和感"のあるブース
いくつもあったブースの中に、
ちょっと「あれ?」と思うブースがありました。
なぜ疑問に感じたかというと、
そこのブースには、、、
『不動産会社のポータルサイト』
と、
『フロアコーティング』
の案内が1つのブースにまとまっていたのです。
普通だったら、1つのブースで1つの商品の案内をしています。
耐震設備の商品だったら耐震設備のブースになりますし、
設計事務所だったら設計のブースになります。
しかし、そこは一見関係ないような2つのものが
1つのブースに集まっていました。
「なんでそうなってるんだろう?」
という疑問を解決する為、そのブースの人の話を
聞いてみると、その疑問は納得に変わりました。
その会社は、不動産会社のポータルサイトと
フロアコーティングを上手く絡めて集客を行なっていたのです。
あるフロアコーティング会社の戦略
その戦略について説明すると、こんな感じです。
まず、その会社はもともとフロアコーティングの
会社であるということ。
そして、フロアコーティングをしたいお客さんを
直接集めるのは難しいので、
『フロアコーティングをしてくれるお客さんを抱えている所』
にアプローチをすることにしたそうです。
そして、その対象を”不動産会社”に定めた。
しかし、ただ不動産会社に
『御社のお客さんを紹介して下さい』
と頼んだのでは、絶対に断られてしまいます。
(相手の利益を考えるのは、提携の基本原則です。)
そこで、そのフロアコーティングの会社は、
あることを考えました。
それは、、、
『不動産会社を集めたポータルサイトを作り、
無料で登録ができるようにしてあげる。
そして、その見返りとしてフロアコーティングを
検討しているお客さんを紹介してもらう。』
という仕組みです。
この仕組みを作ることによって、
不動産会社は自社アピールの場が広がり、
フロアコーティングの会社は紹介を受けられます。
つまり、Win-Winの関係が作れるのです。
この仕組みは、そこそこ上手くいっているようで、
何十件もの紹介が生まれているそうです。
フロアコーティングというのは単価が高いので、
それだけ紹介が入ればかなりいいですね。
ちなみに、そのポータルサイトはこれです。
→https://maisuma.jp/
この戦略のミソ
不動産会社に電話をして、
『ポータルサイトに無料で登録できますよ』
というと、大体は怪しまれるそうですが、
ちゃんと話をすればわかってもらえるようです。
面白がってもらえるアイデアなので、
結構楽しく話が進むとのことでした。
ただ個人的には、一般の人は『不動産会社を探す』という
概念がないので、顧客目線が少し欠けている気もします。
しかし、当初の目的である、
『フロアコーティングのお客さんを紹介してもらう』
という目的は達成できています。
まあ、実は当初の目的を達成する為には、
一般ユーザーが活発じゃなくても
大丈夫な構造になっているんですよね。
そのフロアコーティングの会社としては、
不動産会社との提携が主目的です。
その目的は、"ポータルサイトへの登録が無料"
というオファーがあることで達成出来るのです。
そこがこの戦略の1つのミソですね。
・・・
ただ、この戦略ですが、
FPならばもっと上手く応用できますよ。。。
そのことについてお話をしたいのですが、
ちょっと長くなってしまったので次回にしますね。
上手く仕組みを作れば、FPにとって
最高の集客装置を作ることができます。
かなり面白いアイデアだと思いますので、
ぜひぜひ次回の記事もご覧下さい。