FPライズでは基本的に、
『お客さんの利益を第一に考えたアドバイスを行い、その対価としてフィーを頂く』
という考えを持ったFPをサポートしていきたいと考えています。
そして、その考え方でいくと基本的なモデルになるのは、
『ライフプランを作り、FP6分野をバランス良く見ていく総合型モデル』
と、
『1つの得意分野に特化したアドバイスを行う特化型モデル』
になると考えています。
実際にFPライズで行う情報発信やセミナーは、このモデルになっている場合がほとんですね。
しかし・・・
それ以外にも、FPが活躍できる分野や、採用できるビジネスモデルは存在しています。
そこで、今回は視野を広げる為に、他にどんなモデルがあるのかを一緒に見ていきたいと思います。
FPが活躍できるフィールドを確認することで、新しい可能性が見えてくるかもしれませんよ。
職人型モデル
これは、1つの分野に特化してアドバイスを行う
特化型モデルを職人っぽく進化させたモデルです。
職人というのは、突出した専門技術を持ちながら仕事を黙々と続けるイメージですよね。
それと同じで、1つの専門分野に関して他のFPではたどり着けないような専門性を身に付けた上で、
『サービス提供以外の業務を基本的にやらない』
という尖ったスタイルが職人型モデルです。
具体的には集客を自分でやりません。
その代わり、自分の専門性を理解していくれているプロに顧客を紹介してもらいます。
自分の価値を理解してくれているFPが紹介元になるケースが多いですが、それ以外のプロでも問題ありません。
ただ、何もしなければ紹介はもちろん生まれないので、プロ向けの教育活動をしていく必要があります。
例えば、プロ向けに専門知識を教えるセミナーを行うことで、参加者に専門知識を身に付けてもらうのと同時に、
『もし自分の手に負えない複雑な案件が来たら、〇〇さんに紹介しよう』
という関係を作るのです。
この関係ができているプロを相当数抱ええれば、紹介が定期的に生まれてきます。
また、紹介をする先にはコンサルティングの料金を伝え、
クロージングがほぼできた状態で紹介してもらう仕組みにすれば、クロージングの必要もほぼありません。
尖った専門知識を持っていて、
『自分は集客などをせずに仕事に集中をしたい!』
というのであれば、職人型モデルを目指すのも選択肢としてはありですね。
アメリカ型モデル
アメリカのFP業界は、日本よりも20年先を行っていると言われています。
法規制などの影響で20年後に全く同じになるとは言い切れませんが・・・
アメリカで何が起きているのかを知っておくことは、未来予測をする上できっと役に立つでしょう。
アメリカの場合、FPというのは基本的に
『ファイナンシャル・プランニングを作ってもらった上で、資産を一任して預ける存在』
という位置付けになっています。
細かいバリエーションはありますが、基本的に預けた資産の1%がフィーになります。
1億円の資産を預かっていれば、年に100万円のフィーが発生するということですね。
このフィーを、ファイナンシャル・プランニングと資産管理の対価として顧客は払っています。
アメリカの場合、資産を預かるとカストディアンという仕組みを通してFPが資産の管理ができるようになります。
投資信託やETFなどの金融商品の売買ができることに加えて、フィーもカストディアンの口座から引き落とされます。
こういった仕組みが日本でもできると、すごい便利ですよね。
残念ながら法規制の関係で日本で同じことはできませんが、
アメリカのFP業界がどうなっているのかを知っておいて損はないはずです。
僕もFP団体のカンファレンスに参加する為にアメリカに何回か行っていて、向こうのFP業界の勉強をしています。
具体的には、アメリカのFP協会であるFPAのカンファレンスと、
フィーオンリーのFP団体であるNAPFAに参加をしているのですが、
日本からも参加をしている人がいます。
もちろん、英語がわからないと何を行っているのかわからなくなりますが、
良い刺激になるので行ってみても面白いかもしれませんよ。
出版・メディア出演型モデル
FPというのは、メディア関連と相性が良い仕事です。
お金に関する情報は、みんな知りたいですからね。
あなたもご存知の通り、そういったメディア関連の舞台を中心にしているFPも存在しています。
その中でも、僕が知っているFPで面白いと思ったモデルを紹介しますね。
まず、個人のお客さんの個別相談に乗ります。
しかし、これは主な収入源ではありません。
目的は、本を執筆する為のノウハウを溜める為です。
個別相談を通して知見が溜まったら、本を出版します。
本の内容は、机上の空論ではなくなるので説得力がでますよね。
そして、本が売れたら講演や執筆の仕事も増え、知名度が上がります。
知名度が上がったら個別で相談をしたいという人が増えるので、その経験を元にまた本を書きます。
そうすると、また講演や執筆の仕事が増え、さらに本からの印税収入も入ってきます。
このサイクルを、繰り返し繰り返し行っていくのです。
正直、誰でも真似できる方法ではないですができたらパワフルな方法ですよね。
全国放送のテレビ出演をする機会なども出てくるでしょうし、面白いモデルだと思います。
講演型モデル
講演に完全に特化しているFPも存在しています。
しかし、完全に特化しているFPは少数で、
ほとんどの場合は他のモデルを中心に講演も引き受ける、
という形を取っているのが実際の所です。
講演を専門にしているFPは、
大企業や労働組合が顧客になっていたり、
FP資格取得に特化していたりしますね。
資金を多く持っている団体が相手の場合、
2〜3時間の講演1本で20〜30万円の単価になるので、
そういった層を顧客にできるのなら可能性があると思います。
しかし、FPの講師報酬は、平均すると約3万円程度と言われています。
なので、講師型モデルのみで稼いでいくのはかなり難しいというのが現実ですね。
他のモデルを中心にしながら適宜ブランディングや顧客獲得の手段としてセミナー講師を務める、というのが独立FPの基本になるでしょう。
コンテンツ・教育型モデル
FPが収益を得る手段の1つとして、
『コンテンツを作って売る』
ということが考えられます。
専門性を活かして役に立つコンテンツを作る、それを商品にするのです。
形式としては、DVDやオンラインプログラムが考えられます。
時代の流れを考えると、オンラインで学習できるプログラムが主流になりそうですね。
コンプライアンスの問題があるのでその点については十分に研究が必要ですが、可能性は十分にあるのではないかと考えています。
また、単にコンテンツを販売するだけではなく、
コンテンツと共にコンサルティング等のサポートなどを提供して単価を上げることも可能です。
コンテンツを作って販売をする場合は、基本的にはインターネットマーケティングのスキルが必要になってきます。
具体的には、
・メールマーケティング
・コンテンツマーケティング
・ネット広告運用
・コンテンツライティング
・質の高いコンテンツの作成
・動画編集
こういったスキルを身に付けたり、信頼できる外注先を見つけることが必要ですね。
簡単にできるものではないのでしっかりと勉強する必要がありますが、徹底的に勉強すれば、
『自動的にコンテンツが売れる仕組みを構築する』
ということも不可能ではありません。
FP向け教育モデル
FP向けにFPビジネスのやり方を教えるというやり方もあります。
個人向けからプロ向けのシフトですね。
もちろん、まずは自分のFPビジネスを成功させることが大前提です。
自分が稼げていないのに人に教えることはできませんからね・・・
個人向けではなくプロ向けに教えることで、
自分の培ってきた知識やノウハウを伝え、
同じように活躍するFPを増やすことができます。
自分1人でできることには限りがありますが、
ノウハウを他のFPに教えることでより強い影響力を持ち、
多くの人に価値を届けることが可能になってきます。
また、プロ向けなので、そのノウハウを活用することで売上をアップさせることができますね。
それができると、個人向けとはまた別な料金設定が可能になってきます。
FPライズでは、そういった考えを持っているFPと一緒にセミナーや講座を開催することもあります。
僕はFPではないので実務の話はできませんし、1人でできることには限りがあります。
なので、もしこの文章を読んでいるあなたが、
『将来的に自分のFPビジネスが上手く行ったら、それをFP向けに広げる活動をしたい』
と考えているのなら、もしかしたら一緒に仕事ができるかもしれません。
もちろん、汎用性があるかどうか、そのノウハウを広めることで世の中の人が本当に幸せになるのか?
など、色々と考慮をするべき点はあるので必ず一緒に仕事ができるとは限りません。
しかし、成功事例を学ぶのは非常に大事だと考えていますし、
何より楽しいのでそういう考えをお持ちの場合は個別に話ができればと考えています。
新しい可能性を切り開いていきましょう
・・・どうでしょうか?
いくつかFPが実現できるモデルを挙げてみました。
いきなり全部取り入れないにせよ、何かしらヒントになる部分があったかもしれません。
FPは、業務内容が明確に決まっていません。
だからこそ、活躍できるフィールドが無数にあります。
色々な発想を取り入れて、新しい可能性を切り開いていけるといいですね。