「必ず成功する方法はないが、必ず失敗する方法ならある。それは・・・」
これは、ビル・コスビーというアメリカのコメディアン・俳優の言葉です。
この言葉の続き、何だと思いますか?
僕はたまたまこの前インターネットでこの言葉を見つけたのですが、、、
「FPとして活躍する為には、これは絶対に知っておくべき考え方だな」
と強く思いました。
なぜなら、この”必ず失敗する方法”を実践してしまっているFPはかなり多いからです。
また、逆に言うとこの考え方を知っておけば陥りがちな失敗を回避することができる、
ということになります。
それでは・・・
その言葉は何なのか、お伝えをしたいと思います。
必ず失敗する方法は?
「必ず成功する方法はないが、必ず失敗する方法ならある。
それは・・・
全ての人を喜ばせようとすることだ。」
これが、冒頭で紹介した言葉の全文です。
・・・どうでしょうか?
FPとして独立をする時、
多くの人が考えてしまうのが、
「他の同業者にバカにされないように
あまり低いレベルの文章は書かないようにしよう」
「知識がある人が相談に来た時に
ちゃんと答えられないとダメだから
色々な分野を深い所まで勉強しよう」
「色んな人に来てほしいから、
間口を広げる為に複数のサービスを提供しよう」
など、このようなことです。
しかし、このようなことをし始めると、
あなたの発するメッセージはぼやけ、、、
当たり障りがなくつまらなくなり、、、
何をしているのかわからない人になってしまいます。
これを決めなければダメ
そうなると、待っているのは”失敗”です。
やってくるお客さんは少なくなり、
単価も低くなってしまうでしょう。
では、そうならない為に何をすればいいのか?
答えは単純です。
「誰を喜ばせたいのか?」
を決めればいいのです。
この人を喜ばせたい!と決めたら
例えば、
『相続が起こったけど、何をしたらいいのかわからない人』
を喜ばせたいとしましょう。
こういう人は、基本的に相続に関する知識はありませんよね。
実際に相続を専門にしているFPに話を聞いても、
「相続税の計算方法がわからないし、
そもそも相続税がかかる仕組みもわからない」
というお客さんが大半のようです。
こういう人を喜ばせたい、と決めたら何が起こるでしょうか?
行動を起こすスピードが早くなる
まず、
「どんな質問が来ても即答できるようにしなければ」
と知識武装をする必要がなくなりますよね。
相手は初心者なので、専門的な質問というのは来ません。
もちろん、基本的な知識を備えている必要はあります。
しかし、専門的な質問は来ないので、
何から何まで答えられるように準備をする必要はないのです。
その結果、すぐに行動を起こすことができるようになるので、
成果が出るスピードはグンと上がるでしょう。
メッセージが相手に伝わる
次に、基本的に相続に関する知識がない人を喜ばせたいので、
使う言葉が平易なものになりますね。
「こんな低いレベルのことを言われてもねぇ」
みたいなことを言うレベルの知識を持っている人は、
相手にしないことに決めたので構う必要はありません。
だからこそ、例えばホームページを作りにしろ、
チラシを作りにしろ、より相手に伝わりやすいメッセージになります。
同業者の目が気にならなくなる
また、同業者は
『喜ばせたい対象』
に入っていないので、その人達の目も無視することができます。
今回の例でいうと、相続の分野の他の専門家のことですね。
「同業者が見ても”いいこと書いてるな!”と思われたい」
ということを考え始めると、ろくな情報発信はできません。
その制限がなくなれば、心理的な負担はなくなるし、
変に難しい言葉を使ってしまい本当のお客さんを
置いてけぼりにすることもなくなります。
ちなみに、同業者はあなたにお金を払ってくれません。
だから、お客さんではないんですよね。
あなたは誰を喜ばせたいですか?
あなたは、
「誰を喜ばせたいのか?」
をしっかりと決めることができていますか?
ここがしっかりとできていないと、
必ず失敗してしまうことになります。
逆に、この部分がしっかりと定まっていれば
やるべきことは少なくなり、
伝えるメッセージは明確になります。
その結果、より多くのお客さんを惹き付けることができるようになるでしょう。
全ての人を喜ばせようとしてもダメですよ。
ビジネスにおいて八方美人は何も生みません。