税理士、弁護士、司法書士、
行政書士、不動産業、保険業、
FP、不動産鑑定士、宅建士・・・
先週、私は、専門家が
10名ほど集まる
勉強会に参加してきました。
「相続ビジネスを学ぶ」
ための勉強会です。
相続の勉強会は結構
色んな所で行われていますよね。
私自身は、相続のコンサルを
しているわけではありませんが、
私のクライアントに相続分野に
強いFPもいるので、
・信頼できる専門家を見つけること
・新しいビジネスモデルを考える
きっかけにすること
・最新の実務の情報を得ること
などの目的で、こういった勉強会にも
たまに参加をしています。
今日は、この勉強会に参加していた
ある方の発言を聞いていて感じた、
「他のFPと差をつける簡単な方法」
に関するお話です。
同じ相続でも
今回の勉強会は、
「ビジネスでの成功事例や
失敗事例の共有」
などが話の中心でした。
それを聞いていて、
「やっぱり事例は良いな」
と思ったのと同時に、
「色んな専門家が集まると、
とても面白いな」
とも思いました。
なぜなら、同じ相続という言葉でも、
弁護士の相続の話と税理士の相続の話が
全然違ったからです。
一方は、すでに揉めている相続、もう
一方は、相続税の話でした。
そして、1時間ほどが経過した時に
司法書士の方から、1つの質問が
ありました。
それは、私にとっては、かなり
意外な質問でした。
意外な質問とは?
司法書士の方の質問は、
「サブリースって何が問題なんですか?」
というものでした。
この方は司法書士としての経験も
長く、しっかりと収入も
得ていらっしゃる方です。
しかも、司法書士は、不動産に
関わる仕事が多いので、
当然、サブリースについては、
ある程度知っていると
勝手に推測していました。
というより、士業ならどんな方でも、
サブリースの問題点くらいは
知っていると思っていました。
でも、よく考えてみると、
私も2年くらい前はあまり
知らなかったですし、
もし2年前に何の解説も
なしに、この話を
聞いていたとしたら、
きっと何のことか
わからなかったでしょう。
当たり前の危険性
この話は、、、
「この司法書士の方が無知である」
と言いたいのではありません。
そうではなく、
「“当たり前に伝わる”と思っている
言葉が意外に伝わらないことがある。」
ということです。
司法書士のような専門家の方でもです。
ましてや、一般の人なら
尚更、伝わらない可能性は
高まりますよね。
知識差は開いていく
あなたもそうだと思いますが、
専門家は皆さん日々勉強を
されています。
知識はどんどん増えていきます。
しかし、お客様は、
そうではありません。
そのため、専門家とお客様の
知識の差はどんどん開いていきます。
するとどうなるかというと、、、
専門家にとっては、
「当たり前に伝わる」
と思う言葉が増えていきます。
結果として、お客様の前で
「解説なしに難しい言葉を
使ってしまうリスク」
が高まっていくのです。
意外に見落としがちな観点
だと思います。
お客様にとって大切なこと
お客様にとっては、
「知らないことを教えてくれること」
はもちろん大事です。
しかし、それ以上に、お客様が
求めているのは、
「わかりやすく話をしてくれること」
です。
いくら知識や経験や能力があっても、
何を言っているかわからなければ、
お客様は満足できないからです。
せっかくお客様のために一生懸命
勉強したのに、
逆に、お客様に伝わりにくくなったら
もったいないですよね。
自分の感覚の修正
そうならないために、私が
やっている簡単な方法を
1つご紹介します。
私は、自分が作った資料を、
「全くその専門分野の知識が
ないであろう人」
に読んでもらって、
指摘をしてもらっています。
そうすることで、わかりやすい
資料にできますよね。
加えて、さらに大切なことは、
「自分の感覚の修正」
を行うことができることです。
「この言葉は専門用語だから
気をつけないと」
という感覚を持つことが
できるのです。
結果として、説明の際に
わかりやすい言葉を選んで
話ができるようになります。
差をつけたいなら
もしあなたが他のFPと
差をつけたいと思っているなら、、、
「あなたの言葉が一般の方に
伝わる言葉になっているか」
「専門用語を無意識に使っていないか」
を点検する習慣をつけては
いかがでしょうか。
「説明のわかりやすさ」は
顕著に成約率やお客様との
人間関係づくりにも影響しますから。