人生を変える仕事、それがFP

昆知宏

「FPとキャリアコンサルって実は
相性がいいかもしれないよね。」

こんな話を先日石塚さんとしました。

というのも、

金融資産のコンサルティングをするよりも
若年層にとってキャリアコンサルティング
をして人的資本を高めた方が

将来築き上げる資産が高くなるのは
言うまでもありません。

実は私は以前にキャリアコンサルタント
として勤務していた時期がありました。

転職エージェントというやつです。

転職したい人と、人が欲しい企業を
マッチングさせるビジネスですね。

その時にうまくいった喜びと、
FPの喜びは近いところがあります。

相談者の悩みに向き合って
最善の選択肢を出すという点では全く一緒。

そんな経験もあってか忘れられない
コンサルを行うことができました。

今日はこんな話をしようと思います。

家づくりコンサル一番の成果

先日2年間の顧問期間を終えたお客さんに
最後に感謝のメッセージを頂きました。

もちろん土地選定も家づくりも、
保険の見直しも完璧な形でゴールを
したのですが、

お客さんが満足された点はそこでは
ありませんでした。

そうです。

実は縁もあり、結果的に転職の支援を
させてもらったのです。

細かい経緯は省略しますが、
相談者の方の希望する転職先への
橋渡しをさせていただきました。

結果的に年収も大きく上がり、
やりがいも劇的に向上し、
自由な時間も増えて、

人生のキャッシュフローが劇的に
向上したのです。

お金だけではなく人生そのものが
きっと好転したと思います。

業として行ったわけではないのですが、
FPがコンサルティングできることの

多様性はもっともっといろいろな
可能性があると思ったのです。

キャリアコンサルタントの実際

キャリアコンサルタントと
FPが似ているというふうに思ったのは、

実際の話、これらもビジネスですから
どうしても会社の売り上げが優先されます。

つまりその人に合っているかどうかよりも
決まりやすいものをポンポン決めて
行く必要があるのです。

表面上の待遇が良ければ転職は
バンバン決まるのですが、

当然ながら条件だけで選んだ人は
長続きしません。

しかしエージェントはそれでも
成績になります。

長く続けてもらわなくても、
とりあえず転職してもえれば
いいのです。

※あまりにも早期退職された時は、
ペナルティもあります。

売り上げ上位のエージェントは、
相談者のことはあまり考えてなくて
(仕事を長く続けていけるかなんて)

相談者の未来よりも会社の売上ばかり
というのがバカらしくなって
私はこの業界に早々に見切りを付けました。

良心があると成績が伸びずやっていけない。
割り切ってバンバンやれば給与も上がる。

あれ?

これってなんか私たちも聞いたこと
あるような話ですよね。

いわゆる転職エージェント業界も
フィービジネスではなく
コミッション主導だから
こういう結果になるのは明らかなわけです。

人的資本をコンサルできるFP

横のつながりが広かったり、
カウンセリング、コーチングなどの
分野に興味がある方は、

人的資本コンサルFPのニーズは
これから増えてくるように思います。

キャッシュフローを改善するために
一番のエンジンとなる、

”収入”

そしてその収入を維持するための

”モチベーション”
”環境”

を一緒に考えたり提供するような立場です。

転職先の企業を具体的にアドバイス
できなくても、

相談者自らが答えを出せるように、
導いてあげることは可能です。

またFPはお金のプロですから
その職場からの通算見込み収入の
アンダーラインをひいてあげて
理想と現実のラインを引いてあげたり

将来的にキャリアアップしたあとの
人的資本価値などの算定も
してあげることができます。

50歳までである程度金融資産を構築し
その後は社会貢献活動をしていくなど

キャリアグランドデザイン
だって作ることができるはずです。

これはあくまでも一例ですが、
FPにできる選択肢はたくさんあり、

他のFPと差別化をしたい!
ということであれば人的資本に

フォーカスした活動もひとつの
面白い選択肢のような気がします。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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