FPに生かせる医師の考え方

昆知宏

今から10年前のこと。
私は病院の廊下でドクターをただひたすらに待ってました。

1時間待ってようやく会えると思ったら緊急のオペが入って会えなかったり、
今日は疲れているからNGだったり話ができても3分くらいとか、
そんなことは日常茶飯事でした。

何の話かと言うと、
私が医療業界で営業をしていた時の話です。

病院では先生の診療時間の終了を狙い、業者が商談や顔見せで列を作ります。

先生に覚えてもらったり、気に入ってもらうために
あの手この手や接待などで、とにかくお近づきになることが求められる。
そういう世界でした。

当時20代だった私は百戦錬磨の他社のベテラン営業に同然のごとく通用することはなく、
片手で数えるほどしか面談はできず商談が決めることはまったくありませんでした。

今思い出してもハードモードの営業をしていたし、
自分のセンスや適性のなさを感じます。

当時は節目のご挨拶や既に先輩方が決めてくれた商材のフォローが
精いっぱいで先生はまさに神のような存在だったのです。

そんな神であったあの時の先生が・・・

なんということか、いまさっき、私の前に座っておられました。

これは夢か、まぼろしか。

なんとうちの事務所に相談に来られたのです。

FPはホームドクター?

だだっ広い情報の大海原の中から私を見つけていただいて感無量というか、
あの滅多に会えなかった先生がうちの事務所来てくれて、
なおかつ私の予定に合わせてスケジュールを組んでくれることになんだか信じられないというか、
10年間のこの関係性の変化に戸惑ってしまったというのが実感です。

FPは家計のホームドクターとよく言われていますが、
まさかあなたのホームドクターになれるとはまさに夢にも思ってなかった。

そんなところです。

うまく言葉で表現できないのですが独立してここまでやってきて
ひとつの節目を迎えた思いになりました。

人生って本当、予測不可能です。

FPと医師の考えは似ている

私は独立してからずっと、
ドクターの話法や考え方を意識的に取り入れてきました。

医療業界で長く働いていたので先生方の頭のいい話し方は、
とても勉強になったのです。

というのも、

⓪患者の話をしっかり聞いて
①現状分析(検査)をして
②客観的な事実を述べ、
③エビデンスを示して
④最適な治療方法を提案する。
⑤そしてメンタル面でも、フォローしていく。

ということは、FPと全く同じだからです。

だからクリニックに行った時も、
先生の話し方や説明の仕方はいつも参考にしていたし、
⓪をすっ飛ばす先生は、やはり印象が悪いのです。

評判が悪い先生はほぼ⓪と⑤をすっ飛ばします。

同時にクリニックなどであれば③と④については正直そんなに差がでません。

似たような症状に同じような薬を処方するのが現状でしょう。

FPも同じですよね。

つまり差が開くのは、⓪と⑤なんですね。

これ超大事です。

何を言うかではなく誰が言うか

具体的なコンサルティング内容、いわゆる治療方法は、
どの先生どのFPでも実際はそう大差は開かないと思います。

私も奇をてらって面白い提案をするつもりはなく、
王道な解決方法で王道なライフプランを提案していくというのが主軸です。

ですから、

ここで大事になるのは、何を言うかよりも誰が言うかになります。

先生であれば学歴やこれまでの実績が発言に信頼性を持つことになります。

FPであれば、
これまでの実績やメディアでの露出などが信頼性を持つことになります。

あなたの話に耳を傾けてくれるかは集客する前からある程度決まっているとも言えます。

あなたはそこにしっかりとリソースを投入しているでしょうか?

意外と出来ている人は多くありません。

なぜ人は、医師の話はまじめに聞くのか?

そこには前段階の擦りこみがあるのです。

あなたもこれを科学的に分析すると
きっと今までと違う結果を生み出すことができるようになるはずです。

FPライズメルマガ登録

この記事を書いた人

昆知宏

新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新の情報をお届けします