FPはとにかくサービス名が大事

執筆者:昆 知宏
  

あなたは自分のFPサービスに名前を付けていますか?

私は住宅を購入する方へのサポートとして、住宅購入フルサポートサービスとか、住宅購入コンサルティングのどちらかを使っていました。

でもよく考えてみると、「これ」って決めているわけではなく曖昧でした。

見積書にフルサポートサービスという項目を作ったかと思えば、お客さんとの契約書は住宅購入コンサルティングになっていて一貫性がありません。

これは良くないことだなと思ったのです。

サービス名を決める

サービスを提供するときに、ズバッとしたサービス名はあったほうがいい。

できるだけワンメッセージで、いったほうが間違いなくお客さんには分かりやすいし、自分の中のマインドセットも一点に集中できるからです。

そして、できるだけ分かりやすい言葉を選ぶという意味では、“コンサルティング”という言葉は最適解ではないような気もしてきます。

同意語辞典でもっと適した言葉がないかを探してみたり、こういったときこそAIの出番で複数の候補を出してもらうということは非常に有効でしょう。

またいろんなFPの方のホームページを見て、サービス名を見てみるのも良いかもしれません。

見る側の立場に立つとあれもこれもよりも、絶対にワンメッセージのほうが心に残るというのは明白ですよね。

ワンアウトカムにする

セールスコピーの基本中の基本は、「ワンメッセージ(One Message)」「ワンアウトカム(One Outcome)」を意識することと言われています。

ワンメッセージ(One Message)とは、メッセージの中で伝えることは1つに絞る

ワンアウトカム(One Outcome)とは、メッセージの出口は1つにする

ホームページとはいわゆる初めての方へのセールスレターですから、ワンメッセージ、ワンアウトカムが徹底しているほど問い合わせは増えるというのが定石です。

そして、その先にあるバックエンドについても、基本的には同じ考え方で大丈夫です。

自分のサービスを一言で表すには、より良い表現はあるか?

ここについてはなんとなく思いついたものではなくて、真剣に考えこむ意味があるでしょう。

A4:1枚にまとめてみる

自分が適用できる価値はなにか?

それにふさわしいネーミングはなにか?

オファーのゴールは絞れているか?

一連の流れに一貫性はあるか?

こういったことをなぐりがきにして、最後はお客さんに提示できるレベルまでA41枚にまとめるという作業をしてみてください。

書き出したワードの中に、“成功”という言葉があったのですが、例えばこれから住宅購入を考えるお客さんは失敗することを前提に考えていなくて“成功”という言葉よりも、“安心”ということばのほうが響くのではないか?などいろんな考察が生まれます。

私はこの作業をしたところ、最近ちょっとブレてしまっていた部分のピントがしっかりとフォーカスされた気持ちです。

あなたもぜひやってみてください。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

関連記事