売上アップヒントの炙り出し法

昆知宏

『そのサービスに価値があるかどうかはあなたが決めることではない。』

この言葉はとても大事です。

FPとして独立したら超専門的な知識がなくてはならないではないか。

多くの方がきっとこのような考えるでしょう。

もちろんあって困ることではありませんが、
CFPを取らないと独立できないとかそういったことは実際にありません。

相談の実務でも多くの場面で難関な知識が求められることはありません。

なぜでしょうか。

FPがお客さんから求められていることは
一般ではなかなか分からない専門的な知識を知りたいからではなく、
ただ単に目の前にある悩みや困りごとを解決したいだけだからです。

言い方を置き換えると、
目の前にある悩みや困りごとを知ることができればFPとして食べていくことができるわけです。

え!?そんなことにニーズがあるの?(資産運用編)

・ネット証券口座を作るためアドバイス

先週の石塚さんの記事にもありましたが、
これはお客さんの悩みや困りごとを解決した一例ですよね。

ここから進展して、

・ネット証券口座の操作方法の基本

これもかなりのニーズがあります。

コールセンターに聞けば間違いなく教えてくれる類のものですが、
多くの人はそういう行動をとりません。
何が分からないか分からないからです。

だからFPであるあなたに聞けることに価値が発生してきます。

・ネット口座への効率的な入出金方法

証券口座と同列なネット銀行の口座を作ったり、
既に持っている口座から証券口座へ定期自動入金を設定したり、
クレジットカードで投信積み立てを行ったり同じ支払いにも選択肢は様々です。

お客さんのストレスがなくお得な方法をお伝えできればそこにも価値が生まれます。

細かく掘り下げていくと、価値しかないわけです。

え!?そんなことにニーズがあるの?(住宅編)

住宅分野も似たような感じです。

・繰り上げ返済シミュレーションを作る

ライフプランを作っていれば何歳でどれくらいの金額を繰り上げできそうかは瞬時に分かります。

それを元に算出した実際の完済予想年齢や削減した利息効果などは、ものの1分もあれば出せます。

これに価値があるとは私は気づいていませんでしたが、ある時石塚さんに、

「それも立派なサービスメニューのひとつになりますよ。」

と言われて驚いたものです。

専門の中にいると当たり前のことに価値を感じられなくなるのです。

私にとって当たり前ですぐに試算ができるものであっても、
お客さんにとっては有益でものすごく価値があるもの。

FP業務はこんなことばかりなのだと思います。

あなたは夢のような存在

お客さんの悩み困りごと、心配事。

これらをもう少し具体的に、
レンズの精度を上げて見てみるとたくさんの項目があることに気づきます。

あなたはそれを解決してあげればお客さんにとって夢のような存在、まさに先生です。

なんとなく業務をしていると、
そんな簡単なことや既にできることに私たちは価値を見出せませんが、
拾い上げるとそれがお客さんにとってはものすごく価値があるこということは山のようになります。

試しにあなたが直近で面談した10組の相談者を思い出してください。

その相談者は何で悩んでいましたか?
より具体的に思い出して書いてください。

・・・・

そこに集客を増やすための答えもコンサルティング後にお客さんに価値を感じてもらえることも全部書いてありますよ。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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