ベテランFPほど効果が出る、客観視の技術

執筆者:昆 知宏
   

FPという仕事をしていると、「人には的確なアドバイスができるのに、自分のこととなると判断が鈍る」そんな感覚を持つことはないでしょうか。

お客様の話を聞けば、問題点や整理すべき順番、改善の方向性は自然と見えてくる。
 それなのに、自分の話し方や発信、仕事の進め方になると、なぜか客観視が難しくなる。

今日は、そんな自分に的確にアドバイスができる方法についてお伝えします。

劇的に自分を変える方法はとてもシンプル

やり方は驚くほど単純です。
 自分が話しているところを動画で撮って、自分で見る。
 これだけです。

セミナーの練習でもいいですし、普段お客様に説明しているつもりで話してもいい。
 テーマは何でも構いません。

特におすすめしたいのは、「自分は人へのアドバイスは得意なほうだ」と感じている方です。

動画で見ると、画面の中の自分は、もはや“自分”ではなく、ひとりのFPとして冷静に見られる存在になります。


すると自然に、

「ここは説明が長いな」
 「この言い回しは少し強いかもしれない」
 「この順番を変えたほうが伝わるな」
 と、普段お客様にしているのと同じような的確なアドバイスが浮かんできます。

改善点だけでなく、良さにも気づく

私自身も最近これをやってみました。
 
 

若い頃なら、自分の話す姿を見ることに抵抗があったと思いますが、この年齢になると、不思議とそれはありません。

ダメ出しをするというより、
 「もう少しこうしたらよくなるな」と、淡々と改善点を見つけられる。

そして同時に、
 「ここは意外といいな」
 「ちゃんと相手に寄り添えているな」
 
 

と、自分の良さにもたくさん気づけます。

これがとても大事で、自己客観視は自己否定ではなく、むしろ自己信頼につながる行為だと感じました。


「今の自分も悪くない。その上で少し整えよう」
 そんな健全な改善モードに入れるのです。

技術向上と、静かな幸福感

この方法の価値は、話し方やスキルの向上だけではありません。

自分を客観的に見ることで、これまで積み上げてきたものにも目が向き、焦りや無理な比較が減っていきます。


結果として、仕事に対する気持ちが少し豊かになり、静かな幸福感のようなものが生まれました。

FPは、人の人生に深く関わる仕事です。
 
 

だからこそ、
 一番身近で、一番正直な相談相手である
 「客観視された自分」と対話する時間は、とても価値があります。

もし最近、成長が止まっている気がする、発信や話し方を整えたい、今の自分を一度見直したいそう感じているなら、スマホひとつでできるこの方法を試してみてください。

文字通り自分を見直して自分に的確なアドバイスができるようになると不思議と、気持ちまで少し幸せになります。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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