貯蓄をしたいなら、
『収入 − 支出 = 貯蓄』
という考え方ではなく、
『貯蓄 − 貯蓄 = 支出』
という方程式にしましょう。
この話、FPなら絶対に聞いたことありますよね。
もしかしたら、あなたも
実際に顧客にこうアドバイスを
しているかもしれません。
僕もこれを実践していて、
自分の給与の一部を
『貯蓄用』
として別の口座に振り込み、
タッチしないようにしています。
残りのお金を生活用口座に振り込んで
やりくりをしているので、決まった額を
貯蓄することができています。
これ、めちゃくちゃ有効な方法ですよね。
このやり方って、個人の方に
アドバイスするイメージがありますが、、、
会社経営に使っている人は
どれくらいいるのでしょうか?
会社経営にも使える
というのも、この考え方って
会社経営にも使えるはずなんですよね。
僕が最初に気付いたのは、
会社を設立をして数年が立った頃、
『支払わなくてはいけない税金』
の額が上がってきた時です。
特に、消費税を納める必要が
出てきた時から、納める税金の
額を一気に増えてきます。
そして、いざ税金を納める時になると、
「うわ・・・こんなに払うんだ。。」
と愕然とし、払った後の銀行口座を
見てかなり寂しい気分になりました。
でも、、、
今はそんなことはありません。
むしろ、税金を払った時に
「ああ、こんなもんで良かったんだ」
と思うようになっています。
世の中には、
「また税金を払わなきゃいけない。
毎年やってくるこのストレスから
いつか開放されたい・・・」
と言って、毎年納税の時に憂鬱になったり、
納税資金を作る為に躍起になる
経営者が結構な数います。
ストレスを消し去る方法
しかし、
『貯蓄 − 貯蓄 = 支出』
の考え方を応用して、
『先に支払う予定の税金をプールしておく』
ということをすれば、この
ストレスは全くなくなります。
なぜなら、人は一気にお金を
払うことと比べて、少しづつお金を
払うことの方が圧倒的に痛みが少ないからです。
さらに、例えば
『1ヶ月に50万円ずつ税金用のお金をプールする』
と決めておいて、実際の納税額が
500万円だった場合、余った100万円は
ボーナスのような感じになります。
こうなると、『納税の痛み』が
むしろ喜ばしいものになりますよね。
わかっちゃいるけど・・・
僕はこの話を税理士さんに聞かされて
そのまま大人しく従いましたが・・・
税理士さんいわく、
「頭ではわかっていても
なかなかみんなやらないんですよね」
とのことです。
悲しいかな、人間、
口座にお金が入ってしまうと、
「全部自分のもの」
という気持ちになってしまうんですよね。。
でも・・・
ということは、ですよ。
これって、会社経営者向けの
アドバイスとして成り立つと思いませんか?
FPができるアドバイス
「毎年納めなきゃいけない
税金の額を見て憂鬱になる」
という風に、解決したい悩みを
持っていて、なおかつ痛みを感じている。
そして、
「自分だけじゃなかなかできない」
という条件付き。
であれば、第三者の立場から
アドバイスをする価値はありますよね。
税金の悩みから解放されるのなら、
会社経営者は大喜びです。
しかも、スキルは全く必要ありません。
税金用の口座を作って、
そこに毎月決まった額を入れるだけです。
あなたがやることは、それを監視すること。
これだけで、立派なアドバイスになります。
心に平穏をもたらすアドバイス
このアドバイスを単独で行なう
だけではコンサルティングとして
成り立たないかもしれませんが、、、
他のサービスとの組み合わせで使ったり、
最初のフックとなる話やサービスと
して使うことができそうですよね。
もし使えそうなら、まずは自分で
この方法を試してみて下さい。
もしまだこの方式を使っていないのなら、
「税金払わなきゃいけないのか〜」
という気持ちがかなり軽減される
ので心が平穏になりますよ。
P.S.
ちなみに、この考え方を
さらに発展させたメソッドを
紹介している本があります。
"プロフィット・ファースト"という本です。
僕もこの前読んでみたのですが、
「これをちゃんとやれば税理士よりも
役立つアドバイスができそうだな」
と感じました。
アメリカの本なので噛み砕く必要は
ありますが、僕も早速実践して
みたいと思います。
もし興味があったら読んでみても
いいかもしれません。
↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4478103593