ある所に、水道管が水漏れしてしまい、
困ってしまった家主がいました。
その家主は水漏れを直す為に、
急いで配管工を呼びました。
すると、すぐに配管工がやってきました。
年齢は50歳くらい。
細身で身長が高く、顔には
立派なひげをたくわえています。
その配管工は、家主から事情を詳しく聞くと、
早速工事に取りかかりました。
そして、たった5分で工事は終了。
水漏れは見事に直りました。
そして、その配管工は家主に
請求書を提出します。
すると、その請求書を見た家主は、
血相を変えて怒り始めました。
なぜなら、たった5分の作業にも関わらず、
請求書には”200ドル”と書かれていたからです。
「ふざけるんじゃない!
あんたはここにたった5分だけいて、
レンチで配管を叩いただけじゃないか!
それなのに、なんでこんなに高い金を
払わなくちゃいけないんだ!?
請求書の明細を見せてくれ!」
それを聞いた配管工は、
カバンから紙とペンを取り出し、
請求書の明細を書き始めました。
30秒足らずで、配管工は明細を書き上げ、
明細を家主に見せます。
その明細を書いた紙には、
こう書かれていました。
『基本料金9ドル。
レンチによる配管の叩き台1ドル。
叩く場所の把握190ドル。』
この話の意味する所
この話から学ぶべき教訓。
それは、
『高い報酬を得る為には時間あたりではなく、
深い知識や経験に対しての報酬をもらうべき』
だということです。
これは、ビジネスをする上では
必ず抑えておくべきポイントです。
費やした時間に対して報酬をもらった場合、
あなたの収入の天井はものすごく低くなります。
例えば、『1時間あたりいくら』
という料金設定をしている場合。
これだと、せいぜい高くても
2万円くらいが限度だと思います。
(そして、この料金を設定するのは難しいです)
"時間単位のお金”という考えに縛られると、
報酬の上限が極端に低くなってしまうのです。
しかし、この"時間単位のお金”
という考えを取り外し、
『深い知識や経験に対しての報酬』
という考え方をすると、
状況は一変します。
仮に、その分野での深い知識と経験があり、
1時間お客さんと面談することで
50万円の価値をもたらせるとしましょう。
その場合、『1時間』という時間ではなく、
『50万円の価値』に目を向けるべきです。
そうすれば、例え1時間しか時間を使わなくても
『50万円の価値に対する報酬』
を設定できるようになります。
対価として10万円を請求しても問題ないはずです。
そうすれば、1時間あたりの報酬を
5倍、10倍と設定することが可能になってきます。
これが、配管工の話が意味する所です。
考えを変えてみては?
もしあなたが、料金設定を
『1時間あたりいくら』
という考え方で行なっているのなら、、、
一度、その考えを変えてみたらどうでしょうか?
確かに、時間あたりの料金を設定する方が簡単です。
なぜなら、その方が一般的ですし、
多くの専門家や同業者がそうしているからです。
(それに、なぜか料金設定というのは
“他の人がこうだから”という理由で決められがちです。)
しかし、その流れに流されてしまうと、
あなたの収入の上限は低いままです。
他の人よりお金を稼げるのは、
他の人と違う考え方ができる人です。
FPであれば、お客さんに高い価値を
提供できる分野は多くあります。
あなたも、冒頭の配管工のように、
『自分の深い知識や経験に対する報酬』
を決めることができないか?
考えてみて下さい。