「独創性は広告における
最も危険な専門用語」
こう言ったのは、USPというコンセプト
を発案したロッサーリーブスです。
ちょっとでもマーケティングを
勉強した人であれば、USPという
言葉を知らない人はいないでしょう。
それだけ有名なコンセプトを
発案したマーケティングの達人でさえ、
『オリジナリティを発揮することは危険』
と言っています。
また、”広告の神様”と称される
デイビット・オグルビィをはじめ、
偉大なマーケター達も同じ主張をします。
オリジナルの魅力
確かに、
『自分で一から道を切り開く』
『オリジナルのアイデアで成功する』
『他の人の真似をしたくない』
このような考えが魅力的なことはわかります。
僕も何も知らない頃は、
『ビジネスで成功する為には
他にはない素晴らしいアイデアが必要』
だと思っていました。
しかし、本当に成功している
マーケターの話を繰り返し聞くと、
現実は違うということに気付きました。
アメリカのトップマーケターである
ダンケネディはこう言います。
ゼロから何かを生み出す創造性は
素晴らしいし、畏敬の念を起こさせる。革新的な芸術、文学、
舞台を生み出すものである。しかし最短の努力で最大の利益を
追求するのであれば、ビジネスに
この手の創造性は不要だ。さらに、あなたの事業の広告や
マーケティングの話となったら不要性は倍増し、
もう全く必要ないものになる。疫病のように避けて通るのが良い。
理由は3つある。
・時間がかかる
・成功する確率が低い
・気後れするから
これらのことについて、それぞれ
説明をしていきたいと思います。
時間がかかる
まず何より、自分でオリジナルの
アイデアや文章を考えるのは時間がかかります。
0から1を生み出すのは
かなりのエネルギーが必要です。
しかし、自分でビジネスを行なう
為にはスピードが必要です。
30日間をアイデアを考えることだけに
費やしたら、その間はお金を稼げません。
それに比べて、既存の上手く行っている
アイデアや広告をパクってくれば、
時間はかかりません。
例えば、セミナーの案内ページを作る時は、
まず魅力的なページを見つけてきます。
そして、自分用に文章を変えながら
構成や伝え方をそのまま使って行きます。
そうすれば、セミナーの案内ページを
作る時間は5分の1にも10分の1にもなります。
自分の時間やエネルギーを節約できれば、
別の活動にその分を使うことができますね。
成功する確率が低い
自分で考えたオリジナルのアイデアというのは、
成功する可能性が低いものです。
いくら優秀な人が考えたサービスや
商品でも、ヒットするのはごく一握りです。
例えばフェイスブックの成功の影には、
何千・何万ものウェブサービスの
残骸があることを忘れてはいけません。
自分のオリジナルを考えるよりも、
他の人の成功例を学んだ方が
はるかに成功確率は高いです。
ある著名なコンサルタントは、
『自分以外の企業やビジネスは、
“自分の代わりに実験してくれている”
と考えてみると良い。』
ということを言っています。
これはまさにその通りで、
成功する確率を上げたいのなら、
"他の人が実践して上手く行ったアイデア”
を探してきて、それを応用した方が
はるかに有利なのです。
気後れするから
オリジナルのアイデアを試すのは、
"未知の分野に足を踏み入れる”
ということになります。
どんな業務が必要なのかも
わからないですし、、、
思わぬトラブルが発生するかもしれません。
そういった状況では、迷い無く
迅速にプロセスを進めることはできません。
それに、失敗したときには
すごいがっかりしますしね。。
こういった事情があるので、
オリジナルのアイデアというのは
なかなか前に進んで行きません。
しかし、既に上手く行っているものを
パクってくる場合には、
こういった心配は不要になります。
なので、気後れせずにどんどん
行動を起こすことができるのです。
パクる時の注意点
ただ、アイデアや広告をパクる時は、
必ず異業種のものを使いましょう。
同じ業種内でパクってしまうと、
色々と問題になってしまいます。。
しかし、上手く機能しているものを
取り入れることができれば・・・
・大幅なスピードアップを実現し
・成功確率を上げながら
・迷わず行動をすることができます
偉大なマーケター達でさえ
オリジナリティを出すことを
“危険”だと考えているのです。
彼らより経験の浅い私達ならば、
なおさらそうすべきではないでしょうか?
オリジナルで何かを生み出す
というのは楽しそうに思えますが・・・
『巨人の肩に立つ』発想の方が、
結果的に高い確率で上手くいくはずです。