最近、ある本を読みました。
『日本一の大投資家から
教わった人生でもっとも大切なこと』
という本です。
竹田和平さんをメンターとする著者が、
その生き方や考え方をわかりやすく、
面白く伝えてくれるという内容です。
知っている人もいるかもしれませんが、
竹田和平さんは、
『和製ウォーレン・バフェット』
とも呼ばれる日本一の個人投資家です。
そして、タマゴボーロなどのお菓子で
知られる竹田製菓の代表でもあります。
肩書きだけを聞くととてもスゴそうですが、
どうも名古屋弁バリバリのとても親しみの
あるおじいちゃんらしいです。
人生の考え方やお金に対する考えが
とても参考になるので、
個人的にかなり影響を受けました。
なかなか面白いので、興味があったら
読んでみてもいいかもしれません。
成功するにはどうしたらよい?
その本の中で、著者が竹田和平さんに
こう質問をします。
「和平さん、成功するにはどうしたらよいですかね?」
その質問に対しての返答はこうでした。
「成功したければ動機が必要だがね。
動機があるやつは成功するまで気がもつけど、
動機がおらん奴は成功するまで気がもたんねぇ。」
んーーー、なるほど!深い。
この文を読んで、とても
的を射ている発言だと思いました。
僕は実際に色んなFPの方と話をしているけど、
パッとしない人には確かに明確な動機がありません。
「いや、別にお金が稼げれば何でもいいんですよ」
「他の資格を取るのが難しかったので、FPになりました」
「前の会社が嫌だったので、FPになったんです」
こういう人に出会うことがありますが、
正直に言って、こういうタイプの人で・・・
成功している人を見た事がありません。
FPとして成功している人は、自分なりの信念や
考え方を持って、それを曲げずに活動をしている人たちです。
今の所、例外はありません。
動機のない人はどう見られるか?
これは一体、どういうことなのか?
ちょっと視点を変えて見てみましょう。
ちょっと想像力を働かせて、自分が
『成功しているFP』になったと考えてみて下さい。
(既に成功している場合はそのままで大丈夫です!)
お客さんに困ることはなく、収入も安定している。
自分のやりたいことを実現できており、
満ち足りた生活を送っている。
考えていることは、自分のことではなく、
『もっと業界内で成功する人を増やしたい!』
と考えている。
こういった状況で、目の前に二人の
若者が現れたとします。
一人はこう言います。
『とりあえず、生活していくだけ
稼げればそれでいいんです。』
もう一人はこういいます。
『自分はこれこれこういった想いでFPをしています!
まだまだですが、一人でも多くの
お客さんに貢献したいと思っています!』
こうなった時に、手を差し伸べてあげたいと
思うのはどちらの方でしょうか?
間違いなく後者ですよね。
だから、強い動機がある人は成功している人から
手を差し伸べてもらうチャンスが増えます。
有益な情報が回ってくる確率も増えます。
『応援したい』と思ってもらえます。
そういった機会に恵まれる人は、
結果的に成功の可能性が高くなりますよね。
しっかり地中に根を張ること
一方、明確な動機を持っていない人は、
フラフラと『儲かりそうなチャンス』を探してしまいます。
"○○が儲かる"と聞けばその分野に手を出し、
最新の集客法で成功したと聞けばそれに飛びつき、
ネットで見つけた怪しい情報に興味を持ったり、、、
軸がぶれた行動をします。
そして、それを繰り返してしまいます。
そういう人は成功しません。
そうならない為にも、
しっかりとした動機を持つ事は大切です。
この場合は動機は”信念”とか”芯”とか
”理念”とも置き換えらますね。
これは、地中に張る根っこのようなもので、
その根っこがしっかりしていれば
そのまま上にどんどん成長して行く。
根っこがしっかりしていなかったら、
風に簡単に吹き飛ばされ、
いつまでたっても大きくならない。
そんな感覚です。
「動機がない」という人でも
ただ、こう言うと、
「でも、そんな動機は持ってないよ・・・」
と反論をするかもしれません。
でも、例え何も思いつかなくても、
世の中に数ある仕事の中から今の仕事を
選んだからには、何か理由が存在しているはずです。
例え「お金を稼ぐ為に仕事をしている」と言っても、
何かしらのきっかけや考えが影響しているかと思います。
今の仕事を選んだ時の気持ちを思い出してみれば、
自分の中にある”動機”が見えてくるかもしれませんね。