ウィズコロナに考える相談の新料金体系

昆知宏

最近いろいろなジャンルの有料ウェビナーに参加しています。

というのも、講師の方々がZOOMをどのように使いこなしているかを参考にしたかったり、

敢えてFP以外のテーマのセミナーに
参加することで視野の広い考え方を
したいという目的があります。

直近ではカメラマン養成講座の
プレセミナーに参加をしてみました。

きっかけは良いカメラを買ったので、
カメラのテクニックを習得してみたい
というものだったのですが、

プレセミナーのほとんどは本講座への
勧誘やマインドセットの話ばかりで
全くもって参考になりませんでした。

100%宣伝で数千円の参加費を
払うのはどうなの!?

というレベルでちょっとがっかりでした。

じゃあ、本講座に参加!?と思いきや
料金は50万円ほどとなっており

趣味の領域では即決で”申し込まない”
という選択になりました。

ちょっと前まではこの手の
プレセミナーから始まる本講座の価格は
30万円以下が相場だったと思うのですが、
最近はえらくインフレしている印象を受けます。

50万円でも安い方で今主流は、
70~80万円で3か月~半年コースの
講座が多くなっているように思います。

ノウハウ講座のえげつないインフレ

強気の価格設定は結果を出すことの自信の表れ?

であればいいのですが、
費用に見合っているかどうかというのは
前よりも見極めがシビアになりました。

こんな高額なお金を払って失敗してしまえば、
後悔がすごいですよね。

見方を講師目線に変えれば
前よりも強気の価格設定でもいけるような
雰囲気になってきているので

既に講座を持っている方は単価を
上げていく絶好のチャンスとも言えます。

参加者としてみれば講座に参加したからには
講師の先生を100%信じ、

言われるがまま実行できる信念が
もてないのであれば本当にお金を
ドブに捨ててしまうことになります。

確かに講師側から見れば、
ノウハウコレクターの方を相手にするよりも

本気で参加してくれる人が少なくても
いてくれたほうが確かにいいですよね。

3ステップ課金が良くない?

私が最近いろんな講座に出たり、
自分のビジネスをしていても思うことは、

ステップ1:数千円のプレセミナー
ステップ2:数十万円(50万円以上)の講座

の中に受講者としては、
もう1ステップあったほうがいいなあ
ということです。

例えば、

ステップ1:数千円のプレセミナー
ステップ2:30万円以下の本講座
ステップ3:50万円以上のマスターマインド講座

こんな感じです。

こうすると、

ステップ2に行くことにある程度
ハードルが下がるし、

参加してみていい感じであれば
更に上級講座へ行きたくなるし、

いまいちだったらそこで辞めれて
損失も少なく済む。

講師側としてはいきなり70-80万円の
高額なセミナーに申し込んでもらうことは
嬉しいことだと思いますが、

途中で双方に合わなかったすると
これほど苦痛なことはありませんよね。

ほとんどのセミナーではその場合は、
参加者の意識が足りないというせいに
されてしまいますが、
それってなんかもやっとするんです。

もうちょっと低額な講座でお互いの
相性を確かめるようなコースが
あるのが個人的にはしっくりきます。

3ステップでサブスクへ

ステップ1:プレセミナー
ステップ2:30万円程度の本講座
ステップ3:月額固定のサロン

金銭的なハードルを下げるという意味では、
ステップ3を高額な講座ではなくて、
サブスクにしてしまうのも手です。

これだとすべてのステップで、
そこまで大きな金額を請求する必要はないながら、

顧客のLTVを高めることができます。

緩く長く繋がれるため、
一時期気合いをいれまくるよりも
長時間に渡り緩く頑張り続けて結果を出す。

そのほうが無理がないですよね。

いつでもやめられるという点では、
講師側も参加者側も気持ちは楽なはずです。

長くやっていると料金形態というのは
なかなかいじらないものですが、

2ステップでいくか
3ステップでいくか

これは日々のFP業でも顧客に合わせて
アジャストしていくことで
結果がかなり好転するような感覚があります。

具体的に言うと、

いきなりコンサルをYES、NO方式よりも
お試しコンサルみたいなものがあったほうが
良いかもしれないということです。

これからはオンラインで顧客との
距離の縮め方も変わってきますから
色々試行錯誤してみたいですね。

昆知宏
新潟の住宅会社に営業として勤めた後、『特定の会社に属さずに、客観的な立場から住宅購入をサポートできるFPになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするFPとして、新潟でこれから家を買う方への相談を行っている。コンサルティングフィーは土地建物価格の1%と高額ながら、多くの顧客に支持されている。

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